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異常気象 ~一日で20度も最高気温が変動しますかね [雑想]

 今年の気象は非常に特異的な内容をたくさん持っていた。

 その象徴的な事例が発生したので、記録したいと思う。9月22日から23日の温度変化である。

 東京都府中市のデータで見てみよう。
 9月22日、府中市の最高気温は14時に記録した摂氏34.7度である。
 前後の温度変化をみると、10時に30.8度を記録し真夏日となった。14時の最高気温から、19時にようやく29.5度と30度を割り込み、22時には熱帯夜を脱して、24時には23.3度となった。

 翌日23日は以下の通り。観測開始時の午前1時から記載する。

1時 23.2度
2時 23.0度
3時 22.2度
4時 21.8度
5時 21.3度
6時 20.9度
7時 20.8度
8時 20.7度
9時 20.4度
10時 19.3度
11時 17.8度
12時 16.7度
13時 16.2度
14時 16.0度
15時 15.9度←この日の最低気温
16時 16.1度
17時 16.1度
18時 16.0度
*18時以降はほぼ16度付近で拮抗。
(気象庁のサイトから転載)

 ニュースなどでは、23日は「前日より10度以上低下」とあったが、23日の最高気温は前日からの熱気を引きずっている午前1時付近。確かにこの時点でも13度も低い。
 しかし日中気温で比較すると、14時段階で前日より18.7度低下している。こちらの方が実態に近いのではないだろうか。
 真夏のもっとも暑い日から、翌日には10月下旬並まで気温が低下したのだ。これが異常と言わずして何だというのか。

 日中最高気温が一日で20度近くも低下する日が今まであっただろうか。

 94年6月28日に午前1時で27度、日中21度となった時があった(この日私は友人と飲み会に出ていて、夜の暑さに驚いた記憶がある)。この他にも2日かけて気温が急降下/急上昇した日はあった。しかし1日でここまで激しい低下を引き起こした日は記憶にない。

 今年の春先は、暴風から始まった。4月には史上もっとも遅い降雪。そして記憶に新しい夏は、これまでとは全く違った暑さ。
 そう、2004年や2007年のように、史上最高気温をたたき出した年は、フェーン現象で一時的に高温になる日があったけれども、それ以外は、まあそこそこの暑さだった。

 しかし今年2010年は、強烈に暑い日はなかったけれど、始終最高レベルの暑さが持続した夏だった。確かに史上最高気温を出した年ではないけれど(地域によっては史上最高気温をたたき出したところも多かったけれど)だからこその異常な夏だったと思う。

 突然やってきた秋らしい気温に、今後本当に秋が来るのか、冬はどうなるのか、ある意味興味深い年でもある。真夏日のすぐあとに、降雪があるなんて事態はないだろうか。
 極端な異常気象は、本当に今年だけの現象なのだろうか。 
 
 いや、シベリアのオイミヤコンのように夏冬の寒暖差が70度もあったり、ゴビ砂漠みたいに一日の寒暖差が40度もある地域もありますよ。確かに。けれど一応温帯湿潤気候の日本、関東地方でこれはないだろうと思うわけでね。
タグ:異常気象
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