SSブログ

電子版の新聞のこと ~Wall Street Journalを購読する [ガジェット]

 新聞が電子化されてきた。日本ではだいたい紙の新聞より若干安く設定され、かつデジタル版限定のコンテンツにもアクセスできるというのが売りのようだ。

 しかし私は電子版の新聞を購読していない。無料版は読むが。
 けれど最近電子版の新聞を購読し始めた。その新聞は「Wall Street Journal(WSJ)」。

The Wall Street Journal日本版
*現状では英語と日本語、中国語が選択可能。Web版ではタイトルの直下のメニューで言語を選択する。

230315wsj1.jpg
アプリ(日本語)画面

230315wsj2.jpg
アプリ(英語)画面

230315wsj3.jpg
Web版(日本語)画面

コンテンツについて 英語はDeepLでほぼ解決

 米国の新聞なので基本は英語なのである。が、WSJは日本語版が用意されている。これが他の英字新聞にはない特徴。しかし日本語版は本国版から翻訳をする関係で、どうしても記事が遅く少なく、最新ニュースは当然ながら英語版が早い。
 英語を読むの最近しんどいのだが、実は新聞の英語はDeepL翻訳との相性が非常に良い。文章の構成が単純でミススペルもほぼないから。
 まあ時々センテンス丸々一つ無視して翻訳されるのが玉にキズだが。

 アプリで記事のテキストを選択して、Androidならそのままワンクリックで翻訳される。超便利。

プリント版(紙版)は実はとても大事

 WSJはアプリに「Print Edition」がある。紙の新聞は、一面に掲載される記事はその新聞社が一番重要と判断した内容になる。これはある程度の年齢の人には常識なのだが、電子版で読んでいると何が重要で何が軽いニュースなのかわかりにくい。プリント版があると、その日の一面は何かわかるので参考になる。
 しかもこのアプリ、プリント版を画面表示させて記事をクリックすると、電子版のように表示される。当然翻訳もワンクリックだ。超便利。

230315wsj4.jpg
プリント版の画面

230315wsj5.jpg
特定の記事をクリックするとこのような記事表示画面に遷移する

WSJの購読を解約したいときは

 WSJの解約はちょっと面倒だ。専用窓口に電話しなければならない(らしい)。
 該当情報も探しにくいので、リンク先もあわせて提示する。

「連絡先 顧客サービス」のページ

対応言語: 日本語/英語
フリーダイヤル: 0120-779-868
Eメール: service@wsj-asia.com
営業時間: 月曜日~金曜日 09:00~17:30(日本時間)※年始年末・クリスマス・祝日を除く
グローバルサポート: https://help.wsj.com/global

AndroidやiPhoneのアプリで定期購読した場合は以下の連絡先となるようだ。

アンドロイドのアプリ:Google
フリーダイヤル: 0120‐950‐065
https://support.google.com/googleplay/answer/7018481

iOSのアプリ:Apple
フリーダイヤル:0120-277-535 / 海外からかける場合:(81) 3-6365-4705
https://support.apple.com/ja-jp/HT202039

*このBlogからではなく常に顧客サービスページを参照の上、お電話をお願いします。

英字新聞の優位性

 いや英語の新聞メディアで何が優位かってその価格である。
 WSJは1年間の限定とはいえ月額297円。年間でも3500円くらいにしかならない。米国紙はざっくり見たところどこもこのような強烈な割引をしていて、半年間1ドル/月なんてところもある。NYTimesなんて年間25ドルだ。
 じゃあなんでこんなに安くできるかというと、商圏が圧倒的に広いから。英語話者は世界中にいるし公用語が英語という国は多い。しかも先進国、特に米国は情報の世界でも権威性が高い。ということは世界中に読者がいるということになる。日本しか市場のない日本語新聞とは規模が全く違うということだ。
 ここまで安い(米国は今非常に物価が高いのだが)と、日本の新聞を買うことを躊躇するレベルである。

 まあでも私の場合、日本の新聞も購読する重要性があるから買い続けているが。紙のほうが見やすいし一覧性が高いのよ。邪魔になるけど。

インターネット草創期の頃 -ニュースサイトのこと

 私がインターネット通信を始めたのは1996年の夏ごろだった。So-netがサービスを開始した年だ。そこからずっと今に至るまでSo-netだが、私がインターネット接続して最初にアクセスしたのはニュースサイトだった。
 朝日新聞(asahi.com)は当初から多めの情報提供をしていて、紙面も当時としては充実していた。インターネット系の情報誌でも朝日新聞は取り組みが早いとして評価されていた。
 そして海外である。米国の主要新聞社はすでにウェブサイトを持っていた。New York Times,International Herald Tribune(NY Timesに統合廃刊),Washington Post,USA Today,Los Angeles Times,The Guardian,The Times,Le Monde,Al-Ahram...。いろんなところを検索しまくり、なんとかタイトルだけでも読んで情報を得た。

 当時野球選手の野茂がドジャースで活躍し始めた頃だったので、野茂の最新情報がLATimesから入手できたことは嬉しかった。

 検索エンジンがYahooやInfoseekとかの時代だったので(Googleは1999年から)、これら紙媒体で有名なニュースサイトは、情報収集には格好の場だった。
 今みたいにGoogleが検索の最適解を提示してくれた時代ではなかった。検索エンジンが吐き出す膨大な-多くはほぼ無価値の-情報から、必要なものを抜き出す必要があった。またYahooは当時検索結果を人力で登録していたので、Yahooだと逆に情報が少なすぎて見つかりにくかった。

 そもそもインターネット以前は海外の情報を生で入手するには困難が多く、インターネット上で無料で手に入ることに新鮮な驚きがあったものだ。1996年に日本共産党が衆議院で躍進した時、開票日の翌々日あたりにLATimesが報じていたのを共産党の人に伝えたら、情報入手場所に驚かれた。

 ほんの四半世紀前まではこんな状況だった。今とは隔世の感があるが、これほどまでに急速に情報のグローバル化が進んだのだ。

 今の時代を「第三次産業革命」という人たちがいるようだ(「第二次」は20世紀初頭くらいまでらしい)。急速に技術が発展するとこのようなことになるのだろう。
 しかしファッションや大衆文化は過去に戻る傾向もある。レトロブームは80年代くらいまでは考えにくかった。
 それはつまるところ皆さん今の社会に疲れている、ということなのかもしれないな、ということを最近考えるのである。
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。