SSブログ

富士・はやぶさがラストラン-ブルートレインB寝台個室 [旅行]

fujihaya.jpg

 東京駅発のブルートレインが消えた。
 寝台特急ならある。前のエントリに書いたサンライズ瀬戸・出雲がそうだ。

 富士・はやぶさに乗ったことはないが、私は2002年、もうなくなってしまった「さくら・はやぶさ」に乗ったことがある。

 あの時は確か、行きは飛行機で東京から那覇、石垣。そして高速船で姉が住む西表へ。帰り石垣から福岡空港へ。そして博多から「さくら・はやぶさ」に乗車した。出発時刻は19:40。福岡市内をちょっと散策してから、夕食と酒を買い込み、寝台に乗り込んだ。
 なぜこんな変なルートに?久しぶりにブルートレインに乗りたかったから。しかもあこがれの「さくら」に。
fujihaya0.jpg
寝台列車の乗車口からホームを望む。古いデジカメで写真の感度が低く真っ暗

fujihaya1.jpg
コンパートメントの扉を開けて、階段を上るとベッドがある。つまり階段も荷物置きなど活用可能

fujihaya2.jpg
B寝台個室のベッドから窓をみる。部屋はサンライズ系と異なりかなり広い。でも料金は一緒。

fujihaya3.jpg
荷物はこのように大きなトランクに収納可。サンライズ系のように足元に置くのがやっとということもない

fujihaya4.jpg
ベッド足下にあるカウンターとビルトインのゴミ箱。そして国鉄系の灰皿。昔の車両には必ず付いていましたね

fujihaya5.jpg
テーブルも大きく、このように泡盛のビンも楽に置ける

fujihaya6.jpg
これはなに?

fujihaya7.jpg
開けるとランプがついている。点灯中はトイレ使用中ということ

fujihaya8.jpg
こんなリトグラフ?も室内に飾られていた

fujihaya9.jpg
門司あたりに到着。人がいなくわびしい

fujihaya10.jpg
国鉄車両に必ずある給水場。夏場は冷え冷えで紙コップもビルトインで結構重宝する

fujihaya11.jpg
洗面台。古いのにきちんと整備されていて結構きれい

fujihaya12.jpg
ラウンジ列車のバーカウンター?うらぶれた雰囲気。もちろんバーテンダーはいない。ソファがあってゆったり出来る空間。客もあまりいない

fujihaya13.jpg
途中の扉には「はやぶさ」のマークが。二つの特急を連結するから、こんなところにマークがある

 年代ものの国鉄車両。維持費がかさみ、乗客数も少ない。ブルトレの運用はなかなか難しいらしい。しかもJRは筋金入りの利益優先企業。歴史ある特急・路線だからと残すつもりはないようだ。それでもこの年まで残ってくれたことは、むしろ奇跡とするべきなのか。
 かつて「走るホテル」と称された、古いが決して汚くはない、鉄道マンの心意気が伝わる列車。見るたびにワクワクさせてくれる。そのブルトレも東日本に数路線が残るのみ。あと何回、乗れるだろうか。

・・・・・

 2002年、マネジャー4年目の私は行き詰まっていた。特にこの年配属された部門は、病院開設以来といわれる新規のプロジェクト、そしていくつかの事故によって目の回るような忙しさ。組織構造はグチャグチャ、しかも上司はやたら陰口叩くわグチっぽいわで・・ということは以前書いたからくり返さない。

 そんななか、西表で久しぶりに姉と両親に会った。予定を決めて旅行がてら一緒に会うことにしたのだ。のんびり旅行のはずが、あまり落ち着かなかった。こんなことは初めてだった。
 帰りの電車の中で、本格的なホームシックになった。もうずいぶん昔の、ちょっと切ない思い出。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。