古典的観光地－高知県 龍河洞

　高知県へ出かけてくる。

　久しぶりに高知に帰った際、ぜひ立ち寄りたいところがあった。香美市香北町のアンパンマンミュージアムとその近くにある－といっても車でなければ移動は難しい－鍾乳洞の龍河洞だ。

　アンパンマンミュージアムは空港からも駅からも非常に離れている。最終目的地は中村市、じゃなかった今じゃ四万十市。いろいろ計算すると空港でレンタカーを借りて、現地乗捨てが１番よい。というわけでトヨタパッソを借りて香美市へ。


館内にはこんなところがあります。

　アンパンマンミュージアムは他２つの博物館と一緒に建っている。駐車場は山ほどある。平日で気温35℃。なのに客はそれなりにいる。もう娘はアンパンマンにあまり執着しなくなったのだが（今はプリキュアが大好き）、それでも喜んで走り回っていた。展示物もさることながら、構造がちょっと迷路っぽくなっていて楽しいのだ。

　さて、その後・・
　そこから車でちょっと山道を進むと、龍河洞に着く。
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　・さびれた、けれどポテンシャルの高い観光地－龍河洞


入口付近にある観光協会の建物

　鍾乳洞へは急な坂道を登るのだが、エスカレーターが設置されていて、結構楽だ。洞窟の入口からは猛烈な冷気。クーラーでもかけているのかいな、と思ったくらいだが、鍾乳洞の中は常時気温15℃。中は寒いのだ。夏場は入口から冷気が、冬場は出口から暖気が出て来るそうだ。・・いや、まあどっちも15℃なんだけど。
　全長約1kmの、ややアップダウンのある行路は、奥に進めば進むほど派手になっていき、最後には大変珍しい弥生時代の遺跡がある。鍾乳石につつまれた土器というのは、世界でもここだけなのだそうだ。
　・・こないだテレビで鍾乳石につつまれた縄文時代の遺骨が見つかったなあ。


主要な場所はライトアップされている

　気温15℃で寒いはずなのだが、湿度が非常に高く、そこそこの運動になるので汗だくになる。ただ、私は１歳の赤ちゃんを抱っこして通り抜けたので、そんなに困難な道でもない。探検したい人には予約制で、もっと激しいコースも用意されているとのこと。

　龍河洞はかつては結構大きな観光地で、洞内に「（横綱の）双葉山が腹をすりむいた隙間」というのもある。30年くらい前に行った時は、もっと混雑していて活気があった。
　平日の昼間とはいえ、観光客はまばら。店はだいぶ閉店してしまって、食堂などがある巨大な建物は二つとも閉店してうらぶれた様子。その建物の前にある広大な駐車場には何もなく、車はそこらに止め放題。

　どこで見たニュースだったろう、すっかりさびれたこの観光地をどうやって活性化させるか、という特集があって、地元の人たちの奮闘を取り上げていた。マスコットキャラクターの「龍ちゃん」はアンパンマンのやなせたかしがデザインしている。入口までの道を歩くと、知らない人があいさつする。洞窟内では多くの人が内部の見所を案内してくれる（洞窟に入ると後から説明者が追っかけてくる）。外へ出ると、ちょうど良い場所に龍河洞の博物館があって、冷房も効いておりゆっくり休める。
　出口のお店で包丁を売っている。結構安い。私の使っている出刃包丁は、30年前、ここで買った物のはずだ。菜切り包丁を１つ買う。

　ムダな遊園地や歓楽街などはない。子連れだと歓楽街は困るし、遊園地があると大人が疲れる。ディズニーランドの成功から、一カ所に何でもある系の人工的な観光地が増えた。便利だが私はイマイチ好きになれない。実際成功しているところはほとんどない。
　この点、龍河洞は、周りは静かで観光地としての素材は非常にいいと思うのだが、いかんせん主要地からのアクセスに難がある。空港と高知駅を３点で結ぶバスでもあるといいのだが。発着便に合わせるかたちで・・。ただとても採算は取れないだろうなあ。タクシーはちょっと高いし。

おまけ

帰りの空港でとらえた機体。このビジネスジェットは何でしょうか。

　世界で最も高価なビジネスジェット。GulfstreamV。
　クウェート王国専用機。アブドラ首相の随伴機として飛行した機体で、何回か日本にも飛来している。実は大変珍しい写真なのでした。


行きは最新鋭のB737-800。特徴的なウイングレット。顔は60年代ボーイングというミスマッチ。


帰りはちょっとクラシックなMD-90。現行機ではもっとも好きな機体のひとつ。