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社会に知識を還元するということ-医療情報学会連合大会にて [医療情報技師というお仕事]

 神戸で行われた表記の大会にまた参加。私はいろいろと思うところあって、電子カルテの導入や運用、分析にかかわるもの、そしてプロマネに関するセッションを中心に出席した。


ポートピアホテルそばのこんなところで開催
 導入前のプロジェクト進行方法、導入時の対応、そして神戸市民病院の宮原先生の関係からかプロジェクトマネジメントに関するセッションがいくつかあって、そうしたセミナーにはあまり参加する機会がないから、ちょっと得をした気分になる。

 徳島大学の電カル導入「ヘルプデスク」の充実した対応、導入一カ月で患者減を元に戻した大阪市立大学、裁判資料として見た電子カルテの機能と問題を指摘した都立府中病院、100件以上の病院に対して調査を行った近大姫路の研究結果など印象深い。
 ある程度うまくいっている病院は、やはりそれなりの人数を配置し、スタッフの力量もそれをマネジメントする人の能力も高いのだろう。やはり事前の組織づくりと能力を磨くことが重要であると再認識する。

 学会長の山本先生という人が初日の講演で、この学会の歴史と今後の方向性について。そしてこの学会は医療系の学会であって、他の医療系学会との連携を重視していくというようなことも話していた。「医療情報学は保健医療福祉に関する情報のあり方、扱い方を学術的に研究し、新たな価値を見いだし、適切なあり方、扱い方を提言する使命を持つと言える」との抄録内容もそうだ。私は、こういった専門的な集団は積極的に社会にかかわっていくべきと考えているので、こうした方向性は大歓迎。

 けれども、さて、どうやって社会に還元していくか。私が今後どうしていくか。今、そのような仕事ができているか、を常に自問していきたいと思う。
 ただ一つ言えるのは、前回春季大会のエントリでも書いたが、職場に引きこもって呼ばれたときしか出てこない、提言もせずに言われたことだけしかやらない、業務範囲を過度に狭め要求に応えない、そんなシステム部門では存在価値がないと言うことだ。そうならないように、彼らを他山の石として常に自らを戒めたい。


初日は神戸のホテルがとれず姫路の安宿へ 夜半に姫路城を見物


姫路ででかいテレスコクレーンを発見

 この大会は11月の連休を思いっきりつぶして開催された。この時期の関西は、京都の紅葉を見に来る人が多くて、京都から大阪、そして神戸までホテルが一杯になる。だから旅費も割高でつらい。予約を取った近ツーの女の子が「領収書はいりますか」というから「ケチな会社で、どうせ旅費は出さないからいいよ」と答えたら同情される。でも事前にいろいろ手を回した結果、事務長がようやく学会参加費(1万円くらい)だけ出してくれた。来年秋の大会はようやく横浜だそうで、これで金も節約できる。

この山本先生は、知り合いの医師の研修担当だったことがあるそうで、今でも連絡を取り合っているのだそうだ。意外なところで世界は狭いものよと感慨深くなる。そう言えば会場で本院の医者にもばったり出会った。お疲れ様。


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