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秋葉原の「ビックカメラ」 [旅行]

 涼しくなって秋葉に行きやすくなった。人工的な街は夏場特に暑くなる。そんな秋葉原の店ではだいたいが冷房をガンガン効かせているが、ショップで働いている人に、その理由を聞いてみたことがある。

「だって、臭いじゃないですか」

 ああ、そう(笑)そんなことを言う彼が働いていた店も小さなところだった。小さな雑居ビルに雑多な店が同居している様は、アキバの普通の風景だったけれど、そんな店はずいぶん減った。そしてその代わりにあちこちでビル建設が進んでいる。


あちこち工事ラッシュ。ここは日通本社ビルの跡地。三菱銀行の支店もあって重宝したところ。閉店したザコンの5階から撮影

 そんな大規模店舗の先駆けだったLaOXのザ・コン館が9月で閉店した。小さな店に足繁く通って、掘り出しものを見つけることを楽しみにしていた私は、開店当時からここへ立ち寄るのはトイレを借りるときくらいだったけれど、ここ数年は路上に特価品を並べていて、お買い得品も結構あった。
 こうして閉店し、うらぶれた様をみるのはずいぶんと感慨深いものがある。9月の閉店セールでは本当に久しぶりにここで買い物をした。


閉店直前のザ・コン館


中央通りを挟んで西向きに撮影。直進するとザコンのある通り

 で、そんな大規模店舗が閉店して、別の大規模店舗ができる。かつてアキバに20軒近くを出店し、その後経営危機に陥った「ソフマップ」が、新規に店を開店させていた。


外見はおしゃれな新築ソフマップ。背景は秋葉原再開発の象徴UDXビル

 ヤマギワ本店跡地に作られた新しいソフマップに入ると、きれいな内装。スマートな展示。家電までも取扱い。今までのソフマップとはずいぶん違った風景にどこか既視感を覚えたが、看板には「ビックカメラグループ」の文字。

ああ、ビックカメラみたいだからか

 なにも買わずに出て行くが、神田方面に都内最大のヨドバシカメラができて、ヤマギワとソフマップを傘下におさめたビックカメラが、ソフマップの新規開店を装って、パイロットショップをつくってみたか。そんな感じがした。
 LIVINAヤマギワに象徴されるおしゃれなヤマギワと、かつてレンタルソフト業もやり店員の態度もメチャクチャ悪くダーティーなイメージもあるソフマップが、同じグループ企業というのは、どうも私にはピンとこない。
・・ヤマギワはグラビアアイドルのイベントも頻繁にやっていて、オタクさんの支持もあついところだから、その辺の共通性はかいま見えるけれども。

 町行く人の顔ぶれも、昔はマニアか外国人くらいしかいなかったけれど、今ではすっかり多様化した。妙なマスゴミの影響だと思う。そんな連中が「アキバの代名詞」のように考えている「メイド喫茶」とかいうもの、ホントにこの手の店がたくさん増えて、キャバクラ的なものとかパジャマ姿で一緒にゲームなどしてくれるものとか、いろいろな店があるらしい。
 この「メイド喫茶」、確か01年頃にブラックゲーマーズが上階に(多分冗談で)開店させたコスプレ喫茶が始まりだったように思う。当時コンセプトはおもしろいと思ったけれど、とても行く気にはなれなかったが。90年代初頭に国産ゲームの7~8割がアニメ絵のエロゲーになって、秋葉原のソフトショップの構成がちょっと淫靡になったのだけれど、結局その流れが今でも続いていて、メイド喫茶なんてのは同じ方向性だろうし、たちばな書店とかラムタラとかエロい店が堂々と中央通り沿いなどの一等地に店を構えている、妙な秋葉原という街である。

 結局私はラジオデパートとか浜田電気とか、ちょっとごちゃごちゃした感じのところばかり出入りする。すっかり安くなって食料品並みの値段になっていたメモリカードを2種。久しぶりにゲームソフト(GTR2/GT Legends)を一つ。あきばおーでおしりかじりむしのパペット。コトブキヤでMaster Replicasのライトセーバーがここ数カ月間半額で売られているので2本目を購入(今回はLuke)。秋葉原は奇妙なことにおもちゃが安いんだ。・・いや、最後のライトセーバーはいわゆる「おもちゃ」ではないのだが。
 よく考えたら秋葉原らしい買い物はソフトだけか。

 サンボでいつものように牛丼を食べる。混雑していてなにより。ここだけは昔から変わらない。涼しくなって、ここにも入りやすくなった。


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