SSブログ

平和と9条に対立しているヒマなんてない [社会情勢]

 憲法施行から60年。5月3日の朝日新聞には、憲法を守れという2種類の全面広告が踊った。「市民意見広告運動」共産党がそれぞれ出したものだ。

 憲法9条の理念を守り、それを世界に継承していくという目的の「9条の会」が、各地にできて久しい。各メディアはこの動きをほとんど報じないけれど、5月3日の憲法記念日に、珍しく朝日新聞は「9条の会」にふれた記事を掲載した。

  「戦中派「黙っておれぬ」 九条の会、保守層も護憲訴え」

 そう。憲法をめぐる議論は昔から保守/革新の枠組みを超えているものだし、昨今のあまりに軽薄かつ異常なスピードで進む改憲への動きが、かえって保守層の離反すら招いているのでは、とも思ってしまう。連中、気がついたら付いてきているのは、空疎な2世議員と2ちゃんねる発のネトウヨだけだった、なんてことになったらいいんだけれど(笑)。いや、世の中がそうなるように頑張るのは私たちの方だ

 保守系の政治家や支持層にも憲法9条の理念を崇高だと思い、その意義を認めている人はたくさんいる。むしろマスメディアが「2大政党」を喧伝するけれど、憲法については、特に9条については変えようとする勢力が両者に多くいることも周知のこと。そしてその支持層が必ずしも9条改憲を望んでいるわけではないことも。
 護憲を掲げている人たちは、そりゃ過去にはいろいろあった人だっている。別の政治課題では対立することになる場合もある。ただ今はそんな小異を捨てて、一致する点で連携・連帯する必要があると本当に思うのだ。その連結点が「9条の会」になっているのなら、それは運動がすごくうまく機能しているということになるんだと思う。

 このことは憲法問題一つに限ったことではない。他者の違いを見つけ出して批判することは簡単だけれど、評価して一致点を見いだすのは難しい。なんだか人材マネジメントと共通の課題がここにも見えてくる。

 さてくだんの朝日の記事。9条の会についてよく知っている人は、共産党がその組織作りに大きな力を出していることもよく知っているはずだ。ところがこの記事には共産党の存在がきれいにパージされている。
 都知事選でもいろいろ議論があって、共産党の組織論を批判している人たちの意見には傾聴できることが多かったけれど、一方で市民運動の側が共産党をパージしたり使い捨てたりしてきた事例をいくつかみてきた私は、このような姿勢は逆の面から看過できるものでもないとも感じている。
 批判に運動のやり方で真摯に応えるのと同時に、運動の側にあるダブルスタンダードも許さない。けれど対応はあくまで節度を持って・・ね。

最近出たこれも、憲法の基本的な部分を含めて論じているので平易でわかりやすく、しかも内容は国会の議事録なものだからスルスルと読めてしまって楽しい。
「50年前の憲法大論争」

でも横文字を多用して議論をけむに巻こうとする人って、こんな頃からいるんですね(笑)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。