Seti at Homeへ寄付してみた [よかったこと]
Seti@homeがなんだか資金的にずいぶんとまずいことになっているようだ。SetiのプロジェクトリーダーとアーサーCクラークの連名で、登録者全員に(と思われる)メールが届いたのが先の3月末。で、めずらしく寄付してみた。100米ドルを。送金先はカリフォルニア大学バークレー校となっている。とりあえずAMEXで送金したら、住所が違うとか言われて、訂正のメールを送った。その後クレームがなかったので送金できたのだろう、先日くだんのバークレー校から手紙(Snail mail)が届いた。こんな礼状でも確認の意味で助かる。
とりあえずこのメールの効果は全世界で相当あったらしくて、3,4月の募金額が跳ね上がっている。5月以降は失速しているけれど、年内に75万米ドルが必要とのことで、どんなことになりますやら。
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*「SETI@home は、インターネットでつながったコンピュータが、地球外知性の探索(SETI)を行う科学実験です。」(SetiのWebsiteより)
Seti at homeの開始は99年から。当時は個人のPCを利用し、インターネットを活用して、ある意味クラスタリングを実現するという、実に画期的なプロジェクトとのふれこみだった。私が参加してからこの4月で7年目。当時のPCのCPUクロックは、せいぜい300MHz程度だった。メインのPCの他、サブで使用していたPentiumProをデュアル構成にしたBeOSのPCにも導入してみた。スクリーンセーバーの変わりにと、会社のPCにも(こっそり)何台か導入し、この6年間で約300Unitの解析が終わった。
Unitの解析内容はどんどん厳しくなり、当時のPCでは何日かかるか分からない程の時間がかかるようになっている。だから今ではBeOSはお蔵入り、というか、そもそもかつてたくさんのOSで実行できたSeti@homeは、Win,Mac,Linux,Solarisだけになってしまった。ありゃ、じゃウチのサーバーじゃできないって事かあ。
当然今でも異星人の痕跡は見つかっていない。何年か前に、怪しい電波が発見されたようで、ちまたを賑わしたことがあったようだが、このプロジェクトが結果を残す日が来るだろうか。私が思うにその可能性は低いと思う。ただこのようなプロジェクトが実施されたこと、それ自体が一つの成果であることは多くの参加者が認識していることだと思う。そう、結果だけではなく、その経過さえもが重要である事象など幾つも存在するのだ。
10年前、海外通販で注文した品が届かなかった。パソコンのFAXモデムで連絡したら、電話がかかってきた。英語で。相手はメルアドもない、こっちはパソコンだけでFAXはない。適当にしゃべっていたら相手は理解できたらしく、代替品を送ってきたっけ。海外とのやりとりはトラブルさえも楽しかった時期があった。「住所が違うから認証できないよー(意訳)」という連絡があったときには、当時を思い出して、奇妙なことだがうれしくなった。
ちょっとした余談だ。
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