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泣き寝入りはしてはいけない [労働運動~働く人たち]

 ショッピングモールの不当解雇問題は、あっという間に進展した。解雇を撤回するというのだ。この事案を聞いた私がアドバイスした内容は次の通り。

1.まず解雇に納得していないということを会社に伝えること。それ以外は話さない
2.その上で、私が会社に「不当解雇」である旨の警告を行う
3.今後、職場との関係でどのような雇用形態、もしくは離職し和解金の支払いを含めた対応を行うか検討すること
4.地域労連など必要な団体に対応を依頼すること

とした。

 彼女は早速翌朝、責任者に解雇通告に「納得していない」ということを伝えた。そして相談する相手がいることもほのめかしたようだ。
 約30分後、さらに上位の役職者から電話があった。3月いっぱいで辞めてくれというのは「間違い」で、誤解を与えて申し訳なかった、と。本当は平日の客の入りが悪いので、4月から月1,2回の勤務としてほしい。で、彼女は生活もかかっているのでそんな提案は困る、と言って話が終わった。
 そしてその電話の直後にもう一度電話。他市(といってもずいぶん離れているが)に関係の店がある。そこでなら今までの条件で働くことができる。交通費は全額支給する、という内容だったそうだ。で、彼女は電話一本でそんなことは決められない、後日電話する、と伝えて切った。

 さて、私の番だ。
 いきなりこんな調子である。「オタクの店の責任者いる?」・・は、はい。少々お待ちください(店員)。・・と、まあこんな感じで、この手のものははじめが肝心だ。「あんたが責任者?法律知ってるよねぇ。どういうつもりだ?」と。自分でもちょっと下品かなと思いつつ、彼女の怒りを代弁するように、私も擬似的憤怒をあからさまにしてみる。予想通り経営者は恐れ、ある程度の譲歩を引き出すことになった。月1,2度という、あからさまに解雇を念頭に置いた勤務体系は週1,2度に変更され、職場環境にも配慮しますという回答をもらった。彼女の住居は店の近く。開店直後のこの事件は、飲食店には風評被害も含め、注目せざるを得なかっただろう。

 地域労連の旧知の役員には私から連絡し、何かあった場合の対応をお願いしておいたが、とりあえず何とかなりそうだ。雇用条件は引き下げられたから完全な勝利ではない-とはいえ開店直後にもかかわらず、経営状況が傍目にも明らかな店なので、あまり強く出るのも難しい-のだが、今後の状況を見守るとしよう。

 パートとはいえ、泣き寝入りしてはいけない。泣き寝入りはあなただけではなく、あなたの周りにも被害をもたらす。そしてあなたの未来にも。あなたの次世代の人々にも。何においても泣き寝入りはしてはいけない。そんなあなたを-多くは無償で-助けてくれる仲間が必ず近くにいるはずだ。


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