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新年にあたって [雑想]

 明けましておめでとうって、もう七草も過ぎたが。
 あまりやりたくないのだが、毎年初詣に出かけている。01年、航空券が安く手に入ったことから出雲大社にふらりと出かけたのを皮切りに、このような初詣がもう5年ばかり何となく続いている。
 今年は立川市砂川町の阿豆佐味天神社に出かけることとなった。こじんまりとしているが、歴史のある神社のようで、多くの人がここへ参拝していた。

 先月より新しい職場へ通勤している。五日市街道を西進し昭島へ向かう途上、滑走路の北端を横切って長い道を抜けていく。職場は砂川闘争の激戦地、旧基地の北西端。夕方に帰ると時折滑走路の誘導灯が光っている。
 前年は砂川闘争に関する多くの著作発表やイベントが行われた。また私がその地域に住んでいるというのを知って、親戚からかつてはるばる四国から砂川闘争に参加した思い出があると言うことも知った。職場の上司が言うには、この神社、闘争に参加した人々が集う場所となっていたのだそうだ。今ではその面影は全くないが、確かに拡幅予定地にほど近い場所である。
 砂川闘争の舞台となった立川市砂川町(旧北多摩郡砂川村-砂川町。かつて多摩地域は西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡があり、総称して三多摩と呼ばれていた。)は、極めて保守の強い土地柄である。でかい地主も多く、ほぼ例外なく自民党支持。先般の選挙で自民党の候補が当選したこともあり、最近ますます自民党一色に塗りつぶされている印象。もっとも以前共産党の市議会/都議会議員だった浅川さんもこの砂川の出身だが。
 しかしそんな地主たちも、かつての闘争では積極的にたたかったようだ。そして全国の基地闘争では唯一といわれる勝利を収めた。このことは自民党が利益誘導政治の権化という証左-だからこそ自分の利益が侵される基地問題は地主も他人事ではなかった-だが、個別の利益誘導的な動きでは、結局また同じ問題がやってくることを自覚すべきだろう。

 さて、このように自身に身近な問題のみを取り扱って、大きな問題に耳と目をふさぐことが何を招くのか。例えば、立川反戦ビラ弾圧事件であり、葛飾区でのビラ入れ事件や本日恥ずべき判決が出された大分県豊後高田での議員逮捕など各地で発生している、特に共産党をターゲットにした事件をみるとすぐに分かる。

 つとに有名なマルティン・ニーメラー牧師の言葉(訳者忘れた)から現状を見ると..

 ナチスが共産主義者を弾圧した時 私は不安に駆られたが 自分は共産主義者でなかったので 何の行動も起こさなかった。
 その次 ナチスは社会主義者を弾圧した 私はさらに不安を感じたが 自分は社会主義者ではないので 何の抗議もしなかった。
>>複合的な要素あるが、とりあえず今はここまでの状況といえる(引用者)
 それからナチスは学生、新聞、ユダヤ人と 順次弾圧の輪を広げていき そのたびに私の不安は増大したが それでも私は行動に出なかった。
 ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。 だから行動に立ち上がった。
 が
 その時はすべてが あまりにも遅かった。
 ・・あれ?・・今動かなかったらもう終わりじゃん。ねえ。


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