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Fidel Castroが死んだ。~一つの時代の終わり [社会情勢]

 フィデルが、死んだ。

 もう90歳であるし、自身の行く末-もう長くない-をわかっていて10年前に事実上の引退をしていた。自身の死という、世界に与える影響を知っていたからこその引退劇に、私は当時からこの革命家のすがすがしさを感じていた。

 それでも、本日のような事実を突きつけられると、少なからぬ衝撃を受ける。

 ラテンアメリカの研究を一時でも行っていた身としていては、この事柄が、フィデルの死という現実が、どれほどの影響を与えるのかについて、考えざるを得ない。
 それこそ、最近ではウゴ・チャベスの死と同レベルに。ウゴの死以降のラテンアメリカの政治状況がもたらした影響とともに。

 ウゴも、フィデルも、同じこととを考えていたことと思う。自身の人生の行く末を。そしてその時間を。ベネスエラ・ボリバル共和国では、原油価格下落に端を発した経済的混乱と、ウゴ亡き後の反動の巻返しに困難をきたしている状況。

 そしてキューバは、、今後どのような状況になり得るであろうか。それでも私はキューバの、

 独裁といわれながらその「独裁者」が清貧であったがゆえのクーバを、

 フィデルであるからこそ、

 カミーロが革命のメンバーであったがこそ、

 チェが、その革命を支えていたがこその、

 奇跡の国家であったことを見つめていたい。

 それは一つの時代の終わり。一つの青春の終わり。立場の違いはあれども各人が想いを致す、なにかの終わり。

 エルネスト・"チェ"・ゲバラと同時代に生きた人々が感じる、とうとう何かが終わったという時代感覚の、それだろうか。
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