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ようやく梅が咲く 〜あれから1年と少し [雑想]

 今年の冬は寒く、極端な乾燥だったり、ドカ雪だったりとなかなかに激しい。
 それでも3月も半ばになって、少しは春らしい日も来るようになってきた。

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自宅庭の梅

 いつもは2月始めには咲き始める梅が、ようやく3月になって少しずつ咲き始める。それでも彼岸を前にして、まだ五分咲き。
 青梅の吉野梅郷あたりでもようやく開花し始めたらしい。けれどもこの地域では梅が大規模にウイルス感染したため、万単位で伐採しなければならないとのこと。切ない話しである。

・・・・・

 そう言えば、去年の今頃は雨が降って放射能雲が降下、都内でも放射線量が異常に上昇。

 そんな中で政府や官僚が「エリートパニック」起こして「安全」宣伝に躍起になっていたとか・・、

 本当に必要だったのか疑わしい「計画停電」なるものが容赦なく行われていたりとか・・、

 一部の人が買いだめパニックを起こしてあちこち物不足だったとか・・、

 イベントをやったり楽しそうな発言をしようものなら、「不謹慎だ」とかいうわけのわからない輩が湧いて出てきたりとか・・、

 そんな状況で私はといえば・・、
 停電下での情報システムの安定稼働を検討したり・・、
 物流が滞る中で、医療材料や患者食の確保のためにあちこちの小売店をリサーチしたり・・、
 めまぐるしく年度末が過ぎる。

 そして思った。

 下手なことはせず、

 慌てふためかず、

 こうなった以上はとりあえず現状できることを考え、
 ただあの時あったことを、忘れず記憶にとどめておくことを心がけた。

 去年の3月13日、真っ暗な立川駅構内から薄暗いデパートに入って、ホワイトデーのお菓子を買ってくる。翌日昼にそれを配ったら、みんなホワイトデーのことなんかすっかり忘れていて、ふと戻ってきたいつもの年のイベントに、ほっと安心していたようだった。
 こんな時だからこそ、日常を取り戻すことが必要なのだと、あの時はつくづく思った。

 これは、原発災害に際して原子力ムラがやった、安全を過剰に喧伝し人民を「落ち着かせる」こととは違う。
 災害時にはパニックに陥ることが何よりも危険であること、冷静になって可能な限り正しい情報を確保し、そしてそれを関係者に発信して現状を説明し対処にあたること。これはシステムトラブル対応策の一つでもある。

 いろいろな人が「あれから1年」を振り返った。年末に1年を振り返る人は多いけれど、特に東日本ではこれから3月に1年を振り返る人が多くなるだろう。

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ほむら

 個人的には、11日深夜に関西圏で放送された10話を翌日ネットで何とか確保して視聴、それこそ尋常ではない衝撃を受けて、地震よりもそちらのショックでしばらく放心状態になっておりました。


(注)未見の方は買わないように。始めから見てこその作品です。

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コメント 4

ponnta1351

あれから1年、本当に早かったですね。
振り返り、また悲しみが募ります。

今年はいつまでも寒くて、今日も北風の強風です。

昨日アマゾンで低反発マットを購入ししました。今、早々に届きました。
ちゃんと乗って寝てくれればいいんですけどね。

梅の開花も遅かったですね。
by ponnta1351 (2012-03-21 11:32) 

Mosel

こんにちは。
風が強い日が多いですね。結局今年は「春一番」がこなかったんだとか。21日も北風でしたね。

梅は一気に咲き始め、桜の開花もそろそろです。

ぽん太ちゃん、お大事にしてくださいね。
by Mosel (2012-03-22 06:51) 

ayu15

意見の違いはいいんですがあらためて「空気」いわゆるKY批判の怖さ感じました。
by ayu15 (2012-03-27 11:12) 

Mosel

ええ、何か発言すれば「不謹慎」。2004年のイラク人質事件を思い出しました。実際には、わけのわからないことを言って騒いでいたのは、ほんの一部なんでしょうけどね。

学校でのイジメの構造に何となく似ていますね。声の大きな輩に同調しようとするというか。震災など非常時的状況下ではありがちなことなのでしょうが。
by Mosel (2012-03-28 22:57) 

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