SSブログ

キムチの季節 [食べ物]

 寒くなって年末あたりから白菜がたくさん出始めた。去年も作ったキムチを、早速作ってみる。今シーズンはこれでもう4回目。あと何回作れるかな。

kimuchi1.jpg
入れ物は炊飯用の、最近流行りの土鍋釜。家の冷蔵庫にすっぽりと収まる大きさで重宝する。大サイズの白菜3/4がこの中に入る。


 唐辛子、ニンニク、アミエビの塩辛、イワシの塩辛、にらやねぎなどと砂糖でヤンニョムを作る。砂糖は乳酸菌のえさになるからちょっと多めに。味見しながら作る。
 ヤンニョムの分量は「ちょっと多すぎかな」というくらいで。というのも、足りないと浅漬けっぽくなって物足りない。残ったら冷蔵しておけばいいし、何かと使いでもある。
 イワシの塩辛はあまり売られていない。だからイカの塩辛を使う人が多いようだ。私もイカで漬け込んでいる。
 塩辛も生のスルメを買ってきて自宅で仕込んだ。そこらで買うと結構高いし、「味の素」で仕込んであってあまり本来のおいしさというか、まあ、要するにイマイチなのだ。本では塩辛は「1週間でできる」とあるが、それではとてもムリ。1ヵ月でようやく食べられる味がする。じっくり仕込むとおいしくなるし、なにより愛着も出る。

 漬け込み方によっては腐敗菌が優勢になる場合もあるから、手は特に清潔に、そして仕込み終わったらそのまま冷蔵庫へ。低温に強い乳酸菌は冷蔵庫でその他の菌(特に大腸菌)よりも優勢になるはず。そして時々屋内の冷える場所に置いて発酵促進。
 キムチも本によれば「1週間でできる」とある。それではとてもムリ。3週くらいは漬け込みたい。

kimuchi3.jpg
こんな感じ。今回は一緒にキュウリも漬けてみる。さて、変な形の容器だが・・。

kimuchi2.jpg
実は物産展で買った千葉駅の「やきはま丼」の器。「峠の釜飯」とならんで食べ終わった後の容器が重宝する弁当

 さて本場韓国では、これでもかというくらい「味の素」を入れるんだそうだ。店で売っているキムチのパッケージに「調味料(アミノ酸等)」とあるのがそう。私もそうしてみたら、味にコクが出た。店のキムチっぽい。・・・と思っていたら、妻の知り合いが自然農法にこだわる人で、そうしたキムチは「味の素の味」がすると言う。そう言われればそんな気もする。
 それで最近は使わず上手くする方法を考えている。じっくり熟成してアミノ酸を生成するイカの塩辛、甘味を出すためのニンジン、味にアクセントをつけるためのナンプラー。

 白菜も肉厚で水分の多い日本産はあまり良くないのだそうだ。とはいえこればっかりは韓国産を探すわけにもいかず、白菜を塩水漬けしてから、しっかり水を切っておく。しかしそれでも大量の水が出る。これがキムチをあっさり味にさせてしまう。

 近所の店で買う唐辛子も要検討。やけに辛いのだ。こんなものなのかなあ、とも思うが、違う物も試してみたい。

 そんな試行錯誤をくり返して今シーズン4回目、ようやく満足できるものができた。普通に店で売っているものに近くなってきただろうか。

 韓国食材の店で「キムチを作っている」というと、店の人は大抵びっくりして非常に喜んだ顔をする。
「なかなか上手くいかなくてね。」
「韓国の人も最初は上手くいかない。たくさん作ればだんだん上手くなっていくよ。」

 行きつ戻りつ、上手くなっているのかなあ、と思う。

問題点:スーパーの「キムチ風漬物」が食べられなくなった。あの浅漬けにキムチフレーバーをかませたもの。「吉野家のキムチ」なんてもう絶対ムリ(笑)。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。