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参院選の勝者って実は・・? [社会情勢]

 参院選の結果については、多くの人は、特にBlogを開設して積極的に情報発信している人の多くは、その結果に肯定的な評価を与えているのではないだろうか。

 組織として護憲を訴える共産党と社民党が凋落する結果となったけれど、憲法の立場から見ればこんな記事もあり
参院「改憲派」、3分の2を割る 3年後の発議に壁(source:asahi.com)

 あながち落胆するべき内容でもない雰囲気があるような気もするが、これは護憲を紙面でうたいながら改憲派も少なからずいる民主党の-正にこの点が共産党に批判されている点で、民主党のアキレス腱ともいえる部分だと思うのだが-そんな政党を全面的にバックアップしてきた朝日新聞の言い訳的な記事と言う気もしないでもないが。

 さて今回の選挙結果を見てみると、勝者は民主党でも、自民党を下野させようとする人々でも、そしてカルト宗教のコントロール化にある公明党を凋落させようとする勢力でもなく、護憲派の共産・社民を排除しようとする勢力でもない。実は何よりの勝者はマスコミだったということが言えるように思う。

 ほんの2年前。自民党の戦略とそれに符合するよう報道合戦を繰り広げたマスゴミが何をしたかは記憶に新しい。その結果はいうまでもなく-特に極端な結果が出る小選挙区制の衆院だからなおさら-自民党の圧勝。
 そしてわずか2年後。今回の選挙で、全般的にメディアの論調は現政権与党に厳しいものだったことを否定はできまいが、そして結果は、05年と同様にマスゴミ論調としては否定的でなかった民主党が圧勝。

 なんだか2001年の小泉ブーム以降、マスゴミと政治(保守勢力)との馴れ合いが強くなっているような気がしてならない。そしてマスゴミが論調をちょっと変えるだけで、選挙結果がこんなにも変わる状況が作り出された、そしてそれが証明されるような結果が導き出されているとしたら、これは実に恐ろしいことと考えざるを得ない。

 政治家がメディアをコントロールしているのか、メディアが政治家をコントロールしているのか・・。

 3年後を控えた憲法改正論議。これが今回の選挙結果で遠ざかったと思っている人もいるかもしれないけれど、こんなノリで世論誘導が行われたとき、私たちはそれに抗する術を持っているだろうか。

 ほんの2年前、私たちの生活はその頃と比べて極端に悪化したのだろうか。そんなに政治状況は変化したのだろうか。政治家の腐敗構造は「今」始まったのだろうか。閣僚の暴言は「今」こんなに増えたのだろうか。リーダーシップの欠如が指摘される状況は、閣僚や自身の不正を首相がのらりくらりと擁護する状況は、ほんの2年でそんなにひどくなったのだろうか。

・・・よくわからない。けれど・・・

 私は小泉時代とたいして違いがないと思う。

 じゃあ、この選挙結果は何なんだろうか。

 そこが気になる。

 それが不安になる。

誰がこの世の中を動かしているのだ?

・・東京選挙区で当選した川田氏は立場としては「護憲」で、今回残念ながら落選した元国立市長の上原さんが社民党から出たことについてなど、私は彼ら2名に関する個人的な体験から、いろいろ言いたいこともある。選挙中は控えていたけれど、いずれはこの人たちに対してコメントをせざるを得ない時期が来るかもしれない。
 ちなみに前者はやや否定的、後者はやや肯定的な文脈で語られることになろう。国立市長選に立候補した彼女の写真を、当時珍しかったデジカメで撮影したあの頃のことを。


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