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朝日新聞は本当に共産党が嫌いなんだなあ [社会情勢]

 と、いう表題を付けると、最近の軽薄無学なネット右翼やプチ評論家はびっくりするのだろうな。

 2/27朝日新聞夕刊は第五福竜丸とその保存にまつわる話を掲載していた。しかしその記事では自身の新聞に掲載された68年3月の投書のみ取上げ、「夢の島に廃棄された第五福竜丸を社会に伝えたはじめての新聞記事(都立第五福竜丸展示館より)」を同年同月に作成、廃棄寸前の第五福竜丸をスクープし、保存運動に非常な影響を与えた「最も第五福竜丸を愛し、最も船のもとにかよったジャーナリスト(同)」白井千尋氏には一言も触れていなかった。Source-白井氏について短評

 名前も変えられ、エンジンもはずされ、ひっそりとゴミに埋もれている福竜丸の保存を、投書とはいえ報道した朝日新聞の慧眼はすばらしいと思う。そして保存運動にかかわった人々の第一目的は、決して自己顕示ではなく、歴史の生き証「船」たる福竜丸の保存であったろう。しかしだからといって、これら活動に携わった人々を、意識的に無視することが許されて良いはずはない。事実は一面を無視することで、逆の結果を伝えることが出来るのは自明のこと。
 朝日の報道姿勢とは、イラク反戦運動も、昨秋、自民党圧勝の要因となった小選挙区問題でも、一応は良識ある発言を見せるのだが、結局のところ腰砕け。一部知識人にありがちな、高台から平民を睥睨(へいげい)するような姿勢は治らない。

 この閉塞した新自由主義が席巻する世界で、なぜに難解なブルデューがもてはやされたか。なぜサイードが注目されたか。バウハウスやアヴァンギャルドを起点とするモダニズムが、なぜに現在もなお注目を浴び続けているのか。それはそれらが強烈なアンガージュマンゆえに普遍的な輝きを持ったからだろうと、私は思う。

 でもね、「一応」でも良識的な側面を見せるだけ、まだましなの。社主が一言言うだけで報道姿勢が逆転する読売とか、ねつ造記事を振りまいて、右翼団体の広報誌化しているサンケイのごときとは比較にはならないけれどね。

 白井千尋氏は共産党の赤旗記者で、もう10年以上も前に亡くなった。彼の弟は元立川市議会議員で全日本年金者組合立川支部長の白井紀帆氏。憲法第25条を記したむしろ旗を持って、よく集会に出ている人だ。この朝日の記事を見たらどう思うかな。きっとこう言う。「ムハハ。ま、朝日なんてそんなもんだよ。福竜丸を今頃記事にするだけまし。ウハハ」

 *先日minshushugishaさんからTBいただいたので、こちらからもさせていただきました。


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