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そうだ今日は年度末 [医療情報技師というお仕事]

今日はそう言えば年度末。

 例年よりもはるかに激しい年度末なのは、誰でも同じですね。年度末というより、3月に、まさしく驚天動地の大災害が起ったことで、私の病院も大混乱・・とまでは行かないのですが、いろいろ対応に追われました。それでも、よその中小病院よりはかなりましだったかもしれない。

 私達の病院、医者はじめ職員を数名現地に派遣しています。支援体制は長期戦になりそうだ。被災地からの患者も受け入れている。毎日ころころ変わる国の支援策(要は医療費、カネの問題ですが)に振り回されながら。

 仲の良い職員が退職する。各職場にあいさつに回る、温厚な彼。私が贈った餞別の品に喜んでくれたようだ。しかし彼が辞めた理由は、組織の問題点に関わる本質的な部分なので、私個人としては非常に悔しい。もう少しがんばってその問題を解決してくれれば・・と思っているのだが。

 さて、ふと去年を振り返る。

そう、年度末・・ということは、そういえばあの病院システム刷新から1年が過ぎた

 開院後のシステム関連投資としては最大のプロジェクトだったのだが、マイナートラブル以外大きな問題もなく経過している・・と言えるんじゃないかと、責任者としてはそのように評価しているのですが。

 新システム稼働から付けている記録も、2000行を超える分量になっていた。課題処理状況で色とりどりになっている当時のガントチャート。久しぶりに読み返し、感慨に浸る。

 1年前のエントリを書いたときは、ようやく当初想定していた各種の課題を実行し終えた状況だった。その後もシステム管理を進める中で、うまくいったこともあり、トラブルもあり。

いろいろやるとトラブルも増えます

 ATOKに医学辞書を入れてかなり高効率な日本語変換を実現したはずが、いつの間にMS-IMEに設定が変わってたり。
・・現場から「パソコンがバカになってる」といわれ、MS-IME設定を全台削除。XPのMS-IMEって元はWXⅢのサブセットのはずで、WXシリーズの変換効率はよいものだったと記憶しているのだけど。

 最初にサーバーベンダが非ドメイン環境でセットアップしたものだから、サーバーの管理コンソールになかなかログインできなかったり
・・ドメイン名をユーザー名の前に入れるとログインできるのだが、バックスラッシュキーのアサインが英語と日本語では違うためハマる(日本語キーではBackspaceの隣のキーで指定するのだが、設定によっては右Shiftキーの隣でも同じ文字が出る。日本語キーは後者での操作が一般的)。

 上記と同様バックアップソフトのSymantec BackupEXECを非ドメイン環境でセットアップしたため、きちんと動作していなかったり。
・・設定調整しました。何のためのセットアップ費用?

 電カルベンダが設定を一つもらしていた関係で、2ヶ月に1度電子カルテのある機能が使えなくなったり。
・・2回目の停止時に気づいて対策済み。

 サーバーファームウェアのバグ?で冷却ファンが爆音になったり。
・・HPに連絡してファームウェアのアップデートで改善。

 WindowsUpdate・・WSUSのアップデータ設定を間違えてサーバーが勝手に再起動したり。
・・インストール期日を設定すると、その日に勝手に再起動するのね。

 Windowsのアップデータ適用後、再起動するとなかなかログイン画面が現れず焦ったり。
・・結局端末からサーバーをモニタすると、サービスは全部起動していて、単に、ある処理についてサーバーが処理待ちをしている状態だったみたい。

 09年までは過去5年で1回しか発生しなかった停電が、2010年に2回も発生したり。そしたら例の大地震当日2回も停電。その後は4回も長時間の停電。
・・去年のはUPSに記録が残っておりました。震災以降のも設定を見直すなどして、トラブルにはなりませんでしたが。

 ウイルス対策ソフトのマカフィーが、Kingsoftを誤検知してプログラムを一つ削除しちゃったり。
・・マカフィーに連絡したらすぐに対策し(当然)、翌日にはアップデータを配信した。


 とまあその他のエラーも含め、私の知識不足が露呈する場面も多々あって、いろいろ勉強になるやら恥ずかしいやら。それでも稼働時にあったシステム完全ダウンという事態は一度もなく、なんとかここまでやりきっているという状況である。


今年度はお仕事が多かった

・泊まり込みで電子カルテのややメジャーなアップデート。全般的にパフォーマンスの改善。
・とあるサブシステムを改変することをサブシステムベンダに提案。当院に見合った簡素なものに変更。コスト大幅削減。操作も簡単になって現場からは一番好評でした。
・サポート期限の切れたWindows2000端末のリプレース。
・担当や責任分担が曖昧だった検査や薬剤のマスタ整理。
・秋頃にようやくベンダのワイズマンがWindows7に対応したので、2月に購入していたノート端末に電子カルテソフトを導入。
・間違えて飛ばしちゃったり上書きしたデータをバックアップからサクッと復旧。今まではテープだったから簡単にはいかなかった。
・ATOKの入力補助機能について職員向け学習会をして、思ったより好評だったり。

 電子カルテは動作上のストレスはかなり改善されたけれど、アップデートでパフォーマンスが改善されたと思ったら、別の機能でバグが出たりと、すんなり解決という状況ではない。けれど、少しずつ状況は良くなっているように思う。そう信じたい(苦笑)。
 サーバーを変更したときにも思ったが、ワイズマンというベンダはあまり機種選定や要件について、あれこれとやかく言わずにこちらに任せてくれるので、その辺はやりやすくて大変助かっている。

 来年度は投資計画の予算化もあるため、すでにやることは確定している。けれど私が考えているのは、OSをWindows2008R2 64bitに入れ直すこと。クリティカルなトラブルを想定したリストアテストをかねて、ちょっとやってみたいな、と考えている。たいして金もかけずにやれそうだし。そんな経験は、あとあと役に立ちそうだし。

 次の1年、がんばろう。
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ponnta1351

そちらの病院からも被災地に行かれているんですね。大変な惨事になり復旧、復興の目途が立っていませんね。新聞、TVのニュースにただ涙するばかりです。

書かれて居る事がチンプンカンプンで理解できません。、
私はXPからWin,7にしたらMS-IMEになって居てATOKに慣れて居たので使い難くて。
ATOKにしたいけどその術も分からず我慢して居ます(泣)
by ponnta1351 (2011-04-04 11:22) 

Mosel

ponntaさん。コメントありがとうございます。被災地の状況は各方面から情報が集まります。医療関係者としては、今は内科的疾患と、被災者の精神的なバックアップが重要な局面です。特に慢性的な疾患を抱えている人たちの、健康管理がこれから必要になってきます。震災があったとはいえ、これらがなくなるわけではありませんので。
私の病院にも被災地から来たという人が少しずつ増えています。見知らぬ土地で、病院を探すという行為も、彼らのストレスになっているような感じです。簡単にネットに接続して、病院検索というような恵まれた方は多くはないでしょうから。

しかしMS-IMEは本当に使いにくいですね。ATOKは比較的新しいバージョンでなくてはWin7やVistaではきちんと動きませんので、買い換えなければなりませんが、新たに買う価値はあると思いますよ。
by Mosel (2011-04-04 23:56) 

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