明日は総選挙なり

　明日は総選挙。メディアではいろいろ言われているけれども、今回の選挙はこの間の政治手法を問う内容で良いと思う。今までこの政府が何をやってきた？
　小泉内閣が最初に発足したとき、私はその危険性を感じ取った。自民党で彼の前、森を排出した会派の重要人物が、首相就任時に「自民党をぶっこわす」と言ったその軽薄さ、極右青嵐会のメンバーである彼。そして現在日本において民主主義と最も遠いところにある創価学会＝公明党との連立の影響。
　現在の政治体制である自公連立が始まった99年からを見ようか。住専問題がどのような結末を迎えた？ネット関係者にはおなじみだった盗聴法はどうなった（その時事実上の与党であった創価学会＝公明党は半年前には反対していたよ）？、日米安保ガイドライン改悪は？それがイラク・アメリカ戦争への日本政府にどれほどの影響を与えた？給与所得者は分かるだろうけれど、ボーナスの手取りが減ったよね。その年金改悪はいつの間に決まった？そして今回の郵政民営化の陰に、どれだけ多くの政治課題が隠れている？憲法はどうなる？財政赤字はどうする？
　
　「豪腕の上司に通ずるものがある」「強い意志がある」。小泉後の政治手法をそんな評価して大丈夫か？あなた方はそんなに奴隷になりたいのかい？

　土曜日、朝日新聞のコラム。要するに自由とは、民主主義とは、少数意見の尊重である、と、丸山真男や福沢諭吉の言を紹介していた。ハーバードビジネスレビューに「リーダーシップ」に関する、いくつもの優れた論文がある。それらすべての結論は、意見をオープンにできる組織を、多様な意見を活用できる組織を目指せと言うことだった。私はさまざまな組織運営に携わった経験から、それら意見に共鳴するところ多である。
　誰が何と言おうとも、私やあなたがどんな思いで投票しようとも、今回の選挙結果で自民・公明が過半数を獲得することになろうものなら、彼らは今後の政局を、数に任せてこれまで以上に押し切るだろう。今までやってきたとおりに。それは「リーダーシップ」でも何でもない。ただの民主主義を無視した独裁だ。
　それでいいのか？皮相な争点や「刺客」騒ぎに惑わされていいのか？

　私はイヤだ。だから私はそれらから最も遠い勢力に投票する。たとえ彼らが当選しなくても。未来に禍根を残さないために、私は彼らに投票する。

コメント 2

こんにちは、僕は自民党以外にいれます。

あすの投票たのしみですね～。

http://blog.drecom.jp/kyupibekamu/
by たっぴ (2005-09-11 00:55) 

コメントとTBありがとうございます。私も自公以外に投票する予定です。選挙結果で、世論調査なるものと異なる結果を期待しています。
ビラをまいただけで逮捕される人が昨日も出ました。いやな世の中になりつつあります。ブロガーが選挙違反で逮捕される時代も近づきつつあるのでしょうか。
by Mosel (2005-09-11 10:39)