朝日新聞20日朝刊に次のようなニュースが出た。
 日本航空で、短期間に多くの事故やインシデントが発生し、異例の「安全キャンペーン」を実施しているとのこと。

 朝日では社会面のあまり目立たない記事だったのだが、この記事、実は後追いだ。赤旗18日朝刊の一面は次の通りだった。



トラブル続発

日航 異例の安全キャンペーン

尻もち事故 飛行中エンジン停止 カート客室暴走


 私は日本航空で多数の労働者が解雇されたことを、何度かここで批判をした。その中で空の安全性について、懸念を表明もした。

 ここへきてJALの中でインシデントやアクシデントが続いていることが、即これら不当な整理解雇が招いたものであると単純には断言できないけれども、しかしJAL内部での職場環境の変化が、こうしたインシデントの続出を招いているとは言えないか。
 明確に職場環境の悪化によるインシデントと思われるものが、この記事の中にある「パイロットが腹痛の薬を服用して搭乗した」ケースだろう。本来であれば搭乗せず休む、いや「休まなければならない」はずが、航空法を無視してでも搭乗せざるを得なかったこのケース。
 JALが、体調不良等で休んだことを理由に、労働者を整理解雇リストにのせたこと・・そしてそれがこともあろうに3月末の判決で追認されてしまったこと・・と、このインシデントは無縁ではあるまい。