最近、というか以前からTwitterやFacebookに変な行為を投稿して騒ぎになるケースがあるんだけれど・・。
 こんな事件があったようで。

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研修医がFBに不適切投稿…ICUで酸素マスク姿、意識失ったふり

 京都府立医大付属病院の研修医が、集中治療室(ICU)で酸素マスクを装着し意識を失っているようなしぐさをした自分の写真を、インターネットの交流サイト、フェイスブックに無断で掲載していたことが4日、病院関係者への取材でわかった。



 同病院は「不適切な行為だった」としており、医師はサイトを閉鎖。写真を見た同病院の患者は「そんな写真を公開する医師が患者を診て、この病院は大丈夫なのかと不安な気持ちになった」と話す。



 同病院によると、写真を掲載したのは20代の男性研修医。6月下旬、ICUで、酸素マスクを装着するなどして使い方を学ぶ研修を受けた後、酸素マスクを付け、目を閉じ意識を失っているようなしぐさをして別の医師に撮影してもらった。マスクは医薬品メーカーから無料で提供された試供品で、患者に使用する予定はなかったという。



 医師はその後、自分で開設したフェイスブックのトップページに写真を掲載。写真は誰でも閲覧できる状態になっており、産経新聞の指摘を受けた同病院は「こうした写真を自身のサイトに無断で掲載したのは不謹慎」として医師に注意。医師も「軽率な行為だった」と認め、その日のうちにサイトを閉鎖した。



 同病院は「撮影のためにマスクをつけたわけではないが、誤解を招く写真だった」としており、今後こうしたことがないよう、病院関係者に徹底するとしている。



 ■規律教育徹底を



 ソーシャルメディアに詳しい関西大学社会学部の小笠原盛浩准教授(インターネットコミュニケーション論)の話「医者など高いモラルが求められる職業の中にも責任に無自覚な人がいるということをあらためて示した事案だ。ソーシャルメディアへの問題投稿に社会が敏感になるなか、職場などでの規律教育をさらに徹底させる必要があるだろう。問題行為をする人はどこにでもいる。企業などにとっては不適切な行為が行われた場合、従業員同士などで互いに注意しあえる環境づくりを進めることが重要だ」(引用終わり)


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 えーっと。

 研修医が集中治療室での研修で撮った写真が「不謹慎」とやらだそうだが。
これって、そんなにヘンですか?

 研修中の自分の写真を撮ってもらった。マスクつけてる写真で目を見開いてもなあ・・目を閉じるか。ああ、いい写真が撮れた。いつものように身の回りのことを投稿するか。今日は研修風景だ。さらっと記事を書いて、自分の写真も掲載した。
・・すると写真が意識消失した患者を思わせ不謹慎?病院に無断で掲載したから「問題」?これが?

 患者の情報を書いているわけでもないし、仕事・・というか研修中に撮った写真だろうけれど、このくらいのことは許容範囲ではと思うのだが。そもそも仕事中に、職場で個人のFacebook用の写真を撮ったことが「問題」になっているんじゃなくて、その写真の内容がってことなんだし。
 (仕事場である病院に)「無断」で掲載した、というのもどうだろう。Facebookへの投稿が、いちいち仕事場に「承認」を得なければならないことだろうか。なんとめんどくさい病院だろう。

 いや、当該Facebookはもう閉鎖されているらしいし、妙な文章でもくっついていて、それとの相乗効果で「不謹慎」なのかも知れないけど、記事からはそうは読めないよなあ、と思う。

 で、この記事にくっついている関西大学の評者が言う「医者など高いモラルが求められる職業の中にも責任に無自覚な人がいるということをあらためて示した事案」と言われたって、そもそもこの事案について「責任に無自覚」な行為であることを絶対的な前提にしているから、全然説得力がない。
 この准教授とやらがまずやるべきは、仕事中の写真とはいえ、投稿者個人が撮影した、自分の写真を、自分のFacebookに掲載するのがなぜ「責任に無自覚」なのかを説明することではないのかなあと思う。
 そしてそれは議論を呼ぶ内容になるのではないかとも考える。

 記事にリンクしているTweetも、この手の事件には珍しく「何でこの程度が?」というのがちらほらある。