雨のチューリップは雨水を溜め首が曲がってしまう

 4月10日のエントリにも書いたが、妻が錯乱して2週間が過ぎた。

 まったくもって「統合失調か」と思わせる事件の後、始めの数日間の妻は、とにかく自己否定の状況が続いた。しばらく不眠が続いていたこともあり、体力がなくなっていたこともあるのだろう。その状況から自傷、自死を心配もしたが、すぐに改善したように見えた。

 次第に元気を取り戻し、あれは何だったんだろうか、なんて思う頃、突然深夜に目覚め始め、ひたすら一人で何かを話している。内容は辻褄あう内容だが、誰も聞いていなくてもひたすらしゃべり続ける。この間に職場であったこと、何年も前の仕事のこと、学生時代のこと、全部思い出して話し続ける。
 そして10年以上も前のことを、昨日のことのように怒り始める。
 ただひたすら、何かを攻撃せずにはいられない状況。

 躁状態だ。

 これは家族にはなかなかにつらい。何をやっても昔のことを思いだし怒っている。当然まわりの人に対しても攻撃的になる。自分でも感情を制御できていないことを自覚しており、本人もつらい。

 精神科に相談し、投薬の調整をする。入眠前のマイスリーとセロクエルに加え、ジプレキサとユーパンを追加。その効果もあったのか、時間の経過もあるのか、少しずつ安定し始めた。

 今では薬がなくても眠れるようになった。なんだかあの事件がウソのように、今では妻は安定しているけれど。とはいえ今、薬を中止してぶり返すと危険なので、処方は継続しているけれど。

 寛解まであとどのくらいかかるだろうか。ある程度の時間は必要だろうが、それをどうやって判断したものか。