NHKが放送したある番組が波紋を広げている。その番組は「カンテツな女」


 全国過労死を考える家族の会(過労死家族の会)が、その番組内容に抗議したことが、先日朝日新聞などで取り上げられていた(*)。私は見ていないが、各所の情報を集めてみると、番組名の通り、チェーン居酒屋の女性店長など昼夜ぶっ通しで働く人々を、肯定的にとらえる内容とのこと。
 1日17時間働いているというその女性曰く、「すごい幸せ」なんだそうだ。そりゃそうだ。そんな番組構成で「疲れてヘロヘロです」なんて言うわけないもの。上司の目もあるでしょうし、ね。

 抗議を受けたNHK、こうした働き方は「(法令などを考慮し)内容に問題はない」との認識だそうだ。えーっと。NHKは昨今話題になった「名ばかり店長」とか「偽装管理職」とか呼ばれる不当労働行為をご存じないのかしら。「36協定(さぶろくきょうてい)」って知ってますか。一応公共放送なんだから、認識は正確にしていただきたい。この番組で取り上げられていた人々の働き方は、完全なる不当労働行為。法律違反だ。病気にでもなれば安全配慮義務違反に問われる。雇用者が100%裁判で負けるケースだよ。

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