立川市に「菊屋ビルディング」という古いが大きなビルがある。建築年代は1970年代後半くらいだろうか...と思って調べたら1969年だった。通りに面した1階の食器店が菊屋で、自社ビルのようだ。


菊屋ビルディング全景

 クラシックなエスカレータで2階に行くと、これまた道路に面したエリアの多くを使った喫茶店「喫茶ルーブル」がある。入ってすぐに、分かる人には分かると思うがここは10年ほど前までは「喫茶室ルノアール」だった。ルノアールが撤退したときに、そのまま居抜きでルーブルが引き継いだということのようだ。メニューすらほぼ同じだったりする。


クラシックなエスカレータと照明、そして飛び出したスプリンクラー(証明と照明の間にあるオブジェのようなもの)が時代を感じさせる


ルノアールから引き継がれた独特なソファとイス

 コーヒーはブレンドとアメリカン(*)。他にもいくつかドリンクメニューがあるが、頼んだことがないのでよく覚えていない。
 午前中11時30分まではモーニングメニューがあり、ドリンクに追加で80円から130円出すと金額に応じてトーストや卵サンドイッチ、スープなどが付いてくる。このモーニングのコスパがすごく高い。コーヒーを飲み終えてしばらくすると、店員が熱いお茶を持ってくる。この通りコーヒー一杯で長く居続けることも可能。クラシックなサービスでゆったりと時間を使える、それがルノアールでありルーブルであった。
*知らない人も増えていると思うので注記するが、「アメリカンコーヒー」とは薄いコーヒーのことである)


ブレンドコーヒーとモーニングBセット

 「喫茶室ルノアール」は都心に多くあり、外回りの会社員などが多く利用しているイメージがある。立川にも菊屋ビルの他、北口と南口にそれぞれ一軒ずつあって、北口のそれはビル建て替えに伴い閉店しているので、今は南口に一軒だけとなっている。

 こんな形態なので、客層は年齢高め。時々年寄りが集まっておしゃべりに興じていることもあるが、多くの場合店内は静か。特に朝はそうだった。

私にとってのビジネススクール(ただし自習)