なぜ楽天モバイルなのか 理由は一つだけ。私が楽天からよくモノを買うからだ。楽天モバイルの会員だと、通信料に楽天ポイントがつく。毎日ポイントが2倍になる(頻繁にキャンペーンをするのであまり意味がないかも)。
順当にiijmioなどにすることも考えたが、やっぱり楽天にした。そんなにどこも通信料は変わらないし、ポイントなど考えると楽天が一番割安になりそうだ。
楽天モバイルはDocomoの回線を使っているのでSIMもDocomo楽天モバイルならHonor6か、それともZenfone2か比較してみる さて、格安SIMを決めたら、今度は端末を決めねばならない。いわゆるSIMフリー端末だ。私が検討していた頃、楽天モバイルはちょうどHuwaeiのHonor6を独占販売し、大々的に宣伝していた。今もしている。対抗馬はAsusのZenfone2。いわゆる全部入りの高性能スマフォ。
Honor6はOctaCore(8コア)のCPU、Hisilicon Kirin925を搭載。メモリは3GB。Android4.4。CPUクロックからみて、SamsungのGalaxyS6やSonyのXperiaZ4よりやや速度は遅いかもしれない。しかし性能は十分だろう。
*XperiaZ4、私の周りにも複数名買った人がいる。なかなか良さそうなんですよ。au継続したなら私もこれを買っただろうけど、よく発熱でハングする。性能は良くても、これでは困りますな。 Zenfone2はIntelのCPU、AtomZ3580。QuadCore(4コア)だがクロック数が2.3GHzと高い。自宅にIntel Atom Z3735でAndroid4.4のタブレットがあるのだが、こいつが結構早いのだ。Zenfone2のパフォーマンスにも期待できそう。
Zenfone2のメモリは最大4GB。Android5.0。
カメラ、私結構使うんですよ。Honor6、ダブルレンズとやらでピント合わせが早く、暗いところにも強いんだと。
Zenfone2はその辺はクローズアップされていない。
本体。Honor6はなんかiPhoneやXperiaっぽいな、と思いながらもなかなかいいデザイン。Zenfone2はまあ、普通のスマフォだ。
価格。ストレージ32GB、Zenfone2はメモリ4GBを選ぶと、両者ともほぼ同じ金額。楽天のキャンペーンでHonor6が若干有利になることもある。
ここまではだいたい横並び。
LTEの対応バンド数が少ないHuawei~つながりにくい(かもしれない)のではちょっと Honor6、肝心のLTEが、あまり日本向けに調整されていない。具体的には対応バンド数が少ないのだ。Docomo系はLTEの対応バンドはBand1,3,19で、実質的には1と19がメインになる。Honor6はしかしBand19に非対応なのである。
Zenfone2はLTEも全部入り。Docomoの3バンド全対応はもちろん、これから使われるであろうBand28にも、そしてauが使っているBand18にも対応していると。
どちらも3Gには対応しているから、田舎では電話がつながらない、という局面にはなりにくいだろうが(高知の山間部では3Gすらダメなところがいくつかある)、LTEが途切れてしまうのではいろいろと困る。
さて、甲乙つけがたい両者だが、最後のLTEバンド対応状況の差が響き、私は晴れてZenfone2を選択する。Huaweiも手抜きせず、日本向けモデルはきちんと通信環境を整備してくれないと、これから厳しいよ。昔、Samsungのケータイが他社よりつながりにくいと不評を買った時代もあるから。一度ついたイメージを払拭するのはなかなか難しいものです。
さてZenfone2到着 楽天から注文して数日後、Zenfone2が到着する。ちなみに申込時の身分証明は運転免許証などを写真に撮ってデータとして送れば良い。簡単であった。
箱から出したところここから本体とフタにわずかな隙間をつくって、ツメなどを差し入れ本体に沿って一気に滑らせれば、あっさりと開く Zenfone2の個体差だとは思うが、私のは裏ぶたがなかなか外れなかった。堅い。無理やりこじ開けたのでフタに多少のキズがつく。薄い平べったいプラ板、定規などがあればやりやすいかな
SIMを挿入 SIMを入れ、設定からパスコードなどを入力して使えるようになる。Zenfone2など海外製のSIMフリー端末は、SIMスロットを二つ持っているものが多い。しかし上記画像のようにNo.2スロットは2G専用なので、実質日本国では使えない。
スゲー早くてスゲー持つ上スゲー繋がる 2年前のXperiaULもなかなか高性能なんですよ。ええ。そんなに不満に思ったことはないんです。で、Zenfone2、メチャクチャ早い。とにかく動作がなめらか。Android5.0なんですが、まったく動作に不満なし。ヌルヌルでサックサク動く。
そして意外に重要なのが発熱。そんなに熱くならないんです。マシンがフルパワーで動くゲームをしても、そんなに気にならない程度。あっという間に熱くなるXperiaZ4と、これは雲泥の差といっていいのではないかと。
マシンパワーがすごいと気になるのが電池。これが普通に使う分には2日くらい余裕で持つ。ゲームなどすればもっと早くなくなるだろうが、通常使用では問題はない。
そして接続性。私の地元と仕事場(東京都多摩地区西部)そして都心に何度か行ったが、しっかり繋がる。ビッグサイトに行った折、りんかい線の地下でも余裕だった。Docomo系だから当たり前か。けれどアンテナ設計が悪いケータイは繋がりにくいこともあるので、このスマフォは十分な性能だろう。たまに職場でHSDPA(3G)になることがなくはないが、まあ、これはauだった頃も同じだった。
アプリをSDカードに移せる Xperiaって知ってました?SDカードを増設しても、アプリをSDに移せない仕様なんですよ。だから電子ブック(特にマンガ)なんかをたくさん購入すると非常に困る。
その点Zenfone2は大丈夫。64GBとか128GBなどのメモリカードを入れておけば問題ない。Xperiaユーザがこれでえらい困っているんです。
まあ、Zenfoneだけでなく、私が別に持っているLenovoのYoga2もメモリカードにアプリを移せるので、Zenfoneの良さというよりはXperiaの悪さとも言えるが。
困ったこと~電源が勝手に入る ポケットに入れていると、いつの間にか電源が入っている。なぜかと思う。知らないうちにアプリが起動しているなんてことがよくあって、不思議だなと思う。本体上部にスイッチがあるからポケットの中で勝手に押されてしまうのかと思ったが、どうやら違う。
デフォルトでモーションゼスチャーがONになっているからなのだった。
Zenfone2はZenmotionという、電源が切れている(正確にはスリープ状態)で画面上に「C」とか「W」と指で書くと、電源が入って指定したアプリが起動するようになっている。結構便利なのだが、ポケットの中でアプリが勝手に起動することがある。
「設定」からZenmotionを調整できるので、使わなければいいことなのだが。
困ったこと~防水ではない 最近のスマフォは防水が多いのだ。だから突然のゲリラ豪雨にケータイを気にする必要はなかった。しかしZenfone2はダメだ。防水ではないから端子はむき出し。防水のケータイは副次的効果として衝撃などにも強かったりする場合が多い。その点ZenfoneはじめとするSIMフリー端末は防水でないものが多いから、ちょっと物理的耐久性に不安はある。
で、結局「困ったこと」というのは大した問題でもない。なかなか良いスマフォである。
起動画面昔の話~Asusのこと Asusってね。今でこそPCパーツのトップメーカとして有名で、GoogleのNexusや自前のPCも作っているところだけれど、20年前、1994年頃に日本に輸入され始めた頃は、小豆色のパッケージに入ったPCのマザーボードを作成していた会社で、しかも箱には「MainBoard」としか書いていなくて、マニュアルにも社名がない、そんな会社だった。
当時はそのような会社がいっぱいあって、自作パーツのもう一方の雄、台湾のGigabyteも同じだった。 けれど安くて高性能、すぐに自作PCユーザの間で評判になって、程なくしてパッケージに社名が記載されるようになった。
私もよく買った。社名もない怪しいパーツだけど、米国製のパーツと同じ部品を使っているのに価格は1/3。じゃあこっちにするかと手に入れ、そして何のトラブルもない。いい会社だな、社名出せばいいのになと思っていた。
さて、社名を大っぴらにする中で、ちょっとした問題が起こった。「Asus」、なんて読むんだ?中国語では「華碩」?自作マニアの間で読み方が割れた。「エイサス」「アサス」「アスース」。私は英語読みで「エイサス」とずっと読んでいたが、一般的には「アスース」が多かった。それで日本支社も当初は「アスース」と表記していた。それが何年か前に「エイスース」と呼ぶように統一された。
最近は自作用のパーツを買うこともなくなった。バリエーションも減ってつまらなくなったこともある。20年前は、すぐに新製品が出た。どんどん性能が上がった。けれど買った製品がきちんと動くか保証はできない。トラブルがあったら自力で解決。どん詰まりになったらパソ通の掲示板に頼る、そんな時代だった。
その経験が私の今を作っている。