いまさらminiDVテープをデータ化 ~Panasonic NV-GS400をWindows10に接続する [ガジェット]
時間ができたので、昔のもろもろを整理したい。終活とかではなく、まだ機材が動くうちに、いろいろと出来ることをやってしまいたいのだ。
こんなことを考えている人は多かろうが、おそらくこれらの人に共通する筆頭事例が、「ビデオテープをデジタル化したい」というものだろう。
多分昔のHi8やVHS-Cのカムコーダなどは、深く考えずにコンポジット接続してだらーっとビデオ記録するしかやることがなかろうが、2000年代初めに出始めたminiDVならば、もっと賢いデジタル化ができるはずだ。
いやDVテープは「デジタルデータ」なので、そもそもそれをデータ化すれば画質もきれいでスマートだ。
そんなわけでチャレンジする。
まずIEEE1394ポートを何とかする
昔のminiDVテープを使用する機材には、DVポートというのがついている。IEEE1394で規定されたポートで、appleではFireWireだった。
すでに陳腐化してしまった規格で今のPCにはついていない。
ただamazonなどで拡張ボードがいっぱい売られている。久々だな拡張ボード買うの。10年ぶりくらいかな。
私が買ったamazonで一番安いPCI-Eのボード。VIAのチップが搭載されており、30cmだがケーブルも付属(ケーブルがまた売ってないんだ)。これはありがたい。
昨年8月に作った自作機のPCI-Ex1ポートにセットしてWin10を起動。何の問題もなく動作している。ドライバも自動読み込み。ホントに楽になったよなあ。
*PanasonicのNV-GS400にはUSBが付いていて、専用のソフトとドライバがあればUSBでのデータ取り込みが可能で、現役時代にはそうしていた。でもこのソフトはWinXPまでしか対応しておらず、ネットでソフトをダウンロードもできない。いまさら倉庫をひっくり返してソフトを探すのも面倒(多分どっかにあるが、「どっかにある」は「ない」と同義だったりする)。
DVポートでPC接続するときは再生モードで
久々に電源を入れたNV-GS400は、ちょっとテープカートリッジの動作にもたつきがあったが、何度か動かしているうちに安定してきた。
NV-GS400はPC接続モードを持っているが、これはUSBで接続する場合なので事実上使用できない。ビデオ再生モードで接続する。
どのソフトでキャプチャするか-VegasProで取り込んだ
さて何で取り込もうか。古いPremireElementsでは取り込めず、WindowsMovieMakerはディスコン。困ったなと思いつつ、以前ソースネクストで安価に買ったVegasPro13があることに気づく。VegasはDVポートに接続されたNV-GS400を、何のことはなく認識してくれ(NV-GS400の「PC接続モード」だと接続エラーとなる)、テープをそのままPCに取込んでくれる。
VegasProでは、取込んだ動画は録画パート(ビデオカメラで録画を実行/停止したタイミング)ごとに分割してaviファイルを生成する。
*2015年に買ったVer.13だが、オンラインヘルプを見ると、現行品でも対応可能のようだ。ただ19800円もするが。
VegasProでのメニュー画面。ここからDVカメラを選択する
DVテープから動画を取込み中の画面
フリーの「Area61 DVビデオキャプチャ」はDV取込みには定評のあるソフトで、これも有力な選択肢。私の環境でも問題なく取込みができた。
このソフトは、動画を取り込むと撮影日時のタイムスタンプをファイル名とログに記録する。サムネイル画像も生成する。
取り込んだ動画は1つのaviファイルになる。
1つのaviファイルになる点が気になり、結局Vegasでの取り込みを選択した。
Area61 DVビデオキャプチャでの操作画面 古いソフトなので表示面が小さい
取込み後のフォルダ(左下)、サムネイル画像表示(右)
サムネイル画像は同じルートのフォルダ内に収納されている。画像内のファイル名をぼかしていない部分がそれぞれの該当ファイルおよびフォルダ
さて、どのソフトもデータ化はテープを等速で取り込むほかないようで、1本60分のテープを再生しつつ取り込むのでそれなりに時間がかかる。
ただ現在のマシンパワーでは、同時並行で別の作業をしても取りこぼしなくデータ化できる。
編集とか、まとめとかは、まあ、後でやろう。
撮影日付を設定する
「Area61 DVビデオタイマ」というソフトがあって、DVキャプチャ後のデータに記録された撮影日時を動画内に組み込んでくれるソフトがある。どうやらDVキャプチャデータの日付を取り出すには、これしか選択肢がないようで、これを使って撮影日時を確認する。
「Area61 DVビデオキャプチャ」と同じ作者の古いソフトなので、ご了承を。
これが年を取るということだね
NV-GS400を使用していたのは、2005~2010年の初め頃まで。子どもが生まれてからきれいな機材で映像を残したいと思い、中古で状態の良いものを購入した記憶がある。あの頃はNikonのCoolpix3100と2002年に買ったパナのデジカメしかなく、後者は職場にもっていって仕事用にしてしまった。Coolpix3100は一応動画も取れるが、320x240ドットがせいぜいだった。当時の動画の荒いこと!
NV-GS400で動画と静止画を撮っていたが、画質の良さに驚いた。これ1台で何でもこなせるなと思っていた。
今からみると、画質はそれなりで、静止画もそれなり。動画はFullHDが当たり前で4Kも標準になりつつある。
専用のビデオカメラはすっかりすたれ、デジタル1眼レフで動画撮影することが標準になった。
いやそもそも、これらは全部スマホでやれるようになっている。
楽になった。でもこうして古い機械を引っ張り出して、このように作業していると、以前子どもが小さかったことを思い出す。IEEE1394ボードを取り付けてビデオカメラがすぐに認識されたのを見て、かつてはスキャナ系や画像系の機器をセッティングするのは、すごくシビアで悩んだなあ、なんてことも思い出す。そういえばPC自作歴も30年になるんだ。
これが年を取るということなのだろうなあ。そんなわけで古い機械ならお手の物です。
こんなことを考えている人は多かろうが、おそらくこれらの人に共通する筆頭事例が、「ビデオテープをデジタル化したい」というものだろう。
多分昔のHi8やVHS-Cのカムコーダなどは、深く考えずにコンポジット接続してだらーっとビデオ記録するしかやることがなかろうが、2000年代初めに出始めたminiDVならば、もっと賢いデジタル化ができるはずだ。
いやDVテープは「デジタルデータ」なので、そもそもそれをデータ化すれば画質もきれいでスマートだ。
そんなわけでチャレンジする。
まずIEEE1394ポートを何とかする
昔のminiDVテープを使用する機材には、DVポートというのがついている。IEEE1394で規定されたポートで、appleではFireWireだった。
すでに陳腐化してしまった規格で今のPCにはついていない。
ただamazonなどで拡張ボードがいっぱい売られている。久々だな拡張ボード買うの。10年ぶりくらいかな。
私が買ったamazonで一番安いPCI-Eのボード。VIAのチップが搭載されており、30cmだがケーブルも付属(ケーブルがまた売ってないんだ)。これはありがたい。
昨年8月に作った自作機のPCI-Ex1ポートにセットしてWin10を起動。何の問題もなく動作している。ドライバも自動読み込み。ホントに楽になったよなあ。
*PanasonicのNV-GS400にはUSBが付いていて、専用のソフトとドライバがあればUSBでのデータ取り込みが可能で、現役時代にはそうしていた。でもこのソフトはWinXPまでしか対応しておらず、ネットでソフトをダウンロードもできない。いまさら倉庫をひっくり返してソフトを探すのも面倒(多分どっかにあるが、「どっかにある」は「ない」と同義だったりする)。
DVポートでPC接続するときは再生モードで
久々に電源を入れたNV-GS400は、ちょっとテープカートリッジの動作にもたつきがあったが、何度か動かしているうちに安定してきた。
NV-GS400はPC接続モードを持っているが、これはUSBで接続する場合なので事実上使用できない。ビデオ再生モードで接続する。
どのソフトでキャプチャするか-VegasProで取り込んだ
さて何で取り込もうか。古いPremireElementsでは取り込めず、WindowsMovieMakerはディスコン。困ったなと思いつつ、以前ソースネクストで安価に買ったVegasPro13があることに気づく。VegasはDVポートに接続されたNV-GS400を、何のことはなく認識してくれ(NV-GS400の「PC接続モード」だと接続エラーとなる)、テープをそのままPCに取込んでくれる。
VegasProでは、取込んだ動画は録画パート(ビデオカメラで録画を実行/停止したタイミング)ごとに分割してaviファイルを生成する。
*2015年に買ったVer.13だが、オンラインヘルプを見ると、現行品でも対応可能のようだ。ただ19800円もするが。
VegasProでのメニュー画面。ここからDVカメラを選択する
DVテープから動画を取込み中の画面
フリーの「Area61 DVビデオキャプチャ」はDV取込みには定評のあるソフトで、これも有力な選択肢。私の環境でも問題なく取込みができた。
このソフトは、動画を取り込むと撮影日時のタイムスタンプをファイル名とログに記録する。サムネイル画像も生成する。
取り込んだ動画は1つのaviファイルになる。
1つのaviファイルになる点が気になり、結局Vegasでの取り込みを選択した。
Area61 DVビデオキャプチャでの操作画面 古いソフトなので表示面が小さい
取込み後のフォルダ(左下)、サムネイル画像表示(右)
サムネイル画像は同じルートのフォルダ内に収納されている。画像内のファイル名をぼかしていない部分がそれぞれの該当ファイルおよびフォルダ
さて、どのソフトもデータ化はテープを等速で取り込むほかないようで、1本60分のテープを再生しつつ取り込むのでそれなりに時間がかかる。
ただ現在のマシンパワーでは、同時並行で別の作業をしても取りこぼしなくデータ化できる。
編集とか、まとめとかは、まあ、後でやろう。
撮影日付を設定する
「Area61 DVビデオタイマ」というソフトがあって、DVキャプチャ後のデータに記録された撮影日時を動画内に組み込んでくれるソフトがある。どうやらDVキャプチャデータの日付を取り出すには、これしか選択肢がないようで、これを使って撮影日時を確認する。
「Area61 DVビデオキャプチャ」と同じ作者の古いソフトなので、ご了承を。
これが年を取るということだね
NV-GS400を使用していたのは、2005~2010年の初め頃まで。子どもが生まれてからきれいな機材で映像を残したいと思い、中古で状態の良いものを購入した記憶がある。あの頃はNikonのCoolpix3100と2002年に買ったパナのデジカメしかなく、後者は職場にもっていって仕事用にしてしまった。Coolpix3100は一応動画も取れるが、320x240ドットがせいぜいだった。当時の動画の荒いこと!
NV-GS400で動画と静止画を撮っていたが、画質の良さに驚いた。これ1台で何でもこなせるなと思っていた。
今からみると、画質はそれなりで、静止画もそれなり。動画はFullHDが当たり前で4Kも標準になりつつある。
専用のビデオカメラはすっかりすたれ、デジタル1眼レフで動画撮影することが標準になった。
いやそもそも、これらは全部スマホでやれるようになっている。
楽になった。でもこうして古い機械を引っ張り出して、このように作業していると、以前子どもが小さかったことを思い出す。IEEE1394ボードを取り付けてビデオカメラがすぐに認識されたのを見て、かつてはスキャナ系や画像系の機器をセッティングするのは、すごくシビアで悩んだなあ、なんてことも思い出す。そういえばPC自作歴も30年になるんだ。
これが年を取るということなのだろうなあ。そんなわけで古い機械ならお手の物です。
IEEE1394とは懐かしい。USBも、そのうち過去のI/Fになるのでしょうね。
by cheese999 (2022-08-04 02:24)
お返事遅れました。
もうIEEE1394もなくなる寸前です。USBはライセンス料とか規格の柔軟さでもう一世代は生き延びそうですね。
しかしソネブロ久々ログインすると広告が多くてうんざりです。もうブログの時代も終わりかな。
by Mosel (2022-08-26 22:38)