5年ばかり前、こんなエントリを上げた。

病院システムの全面刷新

 そして5年後、当然のごとくこんなエントリを書き上げるのである。

5年サイクルの情報システム

 情報システムというのは、一般的に5年程度でライフサイクルを迎える。システムの保守期限が普通は5年だからだ。保守期限が切れたシステムは、特にサーバは、トラブル時に何かと面倒なことになりかねない。特に病院ではシステム停止が業務停止にすらつながりかねない。

 いや、情報システムが止まっても、医療行為が継続できるような対策はとっているが、現状でギリギリの人員で稼働せざるを得ない医療機関で、職員に無用なストレスは与えたくない。
 加えて「保険診療」という、医療保険を使用した医療を行う日本の一般的な医療機関は、その診療行為が保険診療として請求できるだけの「証拠」を残さなければならない。それはもはや情報システムがなければとても継続できないほどに複雑な制度になっている・・。
閑話休題。


今回リプレースした旧端末-SSD化したものもあり現在でもそれなりの性能

 とにかく保守切れの状態を継続するわけにもいかず、サーバ/クライアント型システムである当院では、今回もまたサーバ/クライアントの入れ替えを実施するのである。
 当院の情報システム関係者は、相も変わらず私一人という状況で。

10年前/5年前/そして今

 5年前、前回のシステム更新では、お世辞にもきちんとした管理体制ができていなかった情報システムを、私が基礎から設計したシステムに入れ替えた。だからシステム設計、それこそクライアントの名称からIPアドレスの採番ルールから、そんなところから設計しなければならなかった。
 当時のシステムはマルチコア化が一般化する前と後でのシステムだったので、処理速度にも雲泥の差があった。ギガビットLANも一般化する前と後だったので、そちらも交換する必要があった。そしてそれは非常に効果をあらわし、パフォーマンスは劇的に向上した。

 今回は、5年前と比べて技術的ブレイクスルーが少ない。

 ネットワーク基盤は2012年に入れ替えた。今もそのシステムで十分な性能がある。ドメイン管理方法は当時も今もあまり変わらない。
 セキュリティは、まあ、いろいろ不満もあるけれど、Symantecで十分。当院で使っているSymantecEndpointProtectionは現行品だし。

 で、それは何を意味するかというと・・、

今ある機材をそのまんま新しくするだけでいいじゃん!

 ということでもある。

 本当にサーバーと未だWindowsXPのクライアントPCを入れ替えればよいのだ。クライアントPCについてはWin7ダウングレードXPなので、極端な話、サーバーさえ入れ替えれば端末はWin7を導入すれば事足りる。さて、どうするか。