新年早々異様に忙しく、忙しいとミスも発生し、それをリカバリする人がいないものだから結局私の仕事になる、という困った職場で働いております。

 そんなわけで、今年初めての更新でございます。


Chateau Calon 1964

 昨年は珍しいことに、非常に年数を重ねたワインを飲む機会があった。
 一つはフランス、ボルドーのモンターニュ・サンテミリオン地区。あまりメジャーではないが、確かな作りのシャトー・カロン1964年。

 とある新宿のバーで、10人ほどの客と飲む。

 色はやや暗い、ガーネットのような深い赤。みっちりした濃さはなくややクリア。味わいは意外に果実味も残っており、タンニン等はすっかり薄まって、果汁と言うよりは、水にほんのりチェリーとかの味を加えたような、そんな印象。ほんのりスモーキーなシダーとか皮のような風味。上質なブルゴーニュワインのようでもある。

 ボトルの中には澱はなく、味わいが意外にフレッシュだったので、ある考えが頭をよぎる。

 これって、本物か?