4月に病気になった妻は、割と低容量の薬で落ち着いていた。4月に経過を少し書いたことがある。
だいぶ落ち着いて「薬もうやめていい?」と言っていた。仕事をしたい、と言っていた。
6月半ばに、国立精神神経医療研究センター病院に行く。精神科だけで外来診療室が20もあるでかい病院。予約を取るのに電話をしたら、NTTが回線制限をする程、予約が殺到する、そんな病院。
府中の都立病院と同じような、こぎれいな設計の建物だった。歴史があるのにずいぶんときれいな建物だな-、と思っていたら2010年に新しい建物で診療しているとのこと。
赤外線トポグラフィーとかいう検査方法があるのだそうで、それが受診目的の一つでもあったのだが、これはまだ研究段階でやるべきではないと言われる。そして症状が安定しているからと継続受診はしないことになった。あそこは安定していない人が行くところだからだ。私も国立はちょっと大げさかな、と思ってはいた。
駐車場が広くて便利なところなんだけどね。
さて、薬(ジプレキサ)が切れそうなので、元の病院に予約を取り、別の病院への紹介状とそれまでの処方をお願いしに行く。
その受診数日前にジプレキサが切れた。しばらくセロクエルだけ服用する。
今から思えば、受診日前日はなんとなく感情が平坦だったかもしれない。受診当日もあまり元気は良くない。それでも病院の診察室で「薬はまだ飲み続けないといけませんか」などと言っていた。「仕事をしたいと思っている」と。
帰ってから軽い感情失禁があるのか、少し涙目になっていた。私は午後から仕事に行って、病院での研究会を終え帰宅すると、妻がまた食事が取れなくなっていた。子ども達は少し腹を空かせていた。
翌日妻に希死念慮が出始めた。急速に悪化した。
何もできない、動けないことが苦しさになっていると言う。
自己判断ではあるが、セロクエルやジプレキサを増量してみる。入眠剤も追加。とりあえず十分な睡眠が取れるように。翌日は低め安定したような感じ。「どん底の感じではない」と言っている。
翌週精神科に受診。薬増量で様子を見ることにした。
けれど今でも隔日で希死念慮が出ている。特に何かをして疲れると感情が落ち込むようだ。だからといって何もしないでいると、それはそれで落ち込んでしまう。
統合失調とうつ病を併発する人は多いとのこと。長引きそうだ。