医療情報技師を名乗って、実際に病院でシステム管理をしている私が、そのことをBlogに載せない。仕事してないんじゃないか・・というわけではなくて、ある程度安定した状況下では、特に何も書くことはないんだ。
 日々平々凡々に、つつがなく安定してシステム運用を続けるのは、実は結構難しいことなのだが、そんな日常をBlogに書いてもなあ、とも思う。

 けれど安定稼働を続けて変化のない日常を送り続けると、モチベーションやら何やらが色々と下がり始めるので、常に何かの見直しやちょっとしたプロジェクトを考える。
 医療現場の人たちも業務改善につながるし、私自身のやる気や技術も上がる。適度な変化は、よいストレスを与える。そんなこんなでざっと概観すると見直したいものがいくつか出てくる。

セキュリティソリューションを変更・・というプロジェクト

 私たちの病院にはセキュリティ対策として、マカフィー(McAfee)社のコンピュータウイルス/マルウェア対策ソフトが入っている。もう5年以上も使っていて、それなりに安定稼働する。ウイルスを発見すると画面に大きく表示されて、誰もが異常に気づく(これ結構重要な点)。しかしいくつか気になることがあった。

・競合他社製品に比べて動作が重い。
・端末によって、データのアップデートに失敗することがままある。
・データアップデート中の、コンピュータやサーバーに与える負荷が若干高めで、その間電子カルテの動作がちょっと重くなる。また一昨年末サーバーにログインしようとしたところ、画面がブラックアウトして電源断するはめになった。後日原因を解析すると、マカフィーのアップデート中だったことが分かった。
・スキャン結果などのレポート機能がやや弱い。
・USBメモリ管理などに対応していない。
・マカフィーの誤動作でKingsoftOfficeのPresentationプログラムが破壊されたことがあった。

 これらは私の理解不足によるものかもしれないが、何気に不満の残る部分がある。
 マカフィーの更新時期が近づいてきたこともあって、別会社にしようかと何となく考え始める。そういえばセキュリティ大手のシマンテック(Symantec)社、イベントにも出たことがあり、なかなか良い印象を受けた。

ちょっと話を聞いてみよう

 というわけで取引のある代理店に連絡し、営業担当者を呼んでもらう。長々とプレゼン資料を説明いただいた後、私からも事前に用意していた質問をして、導入障壁はそれほどなかろうという結論。USBメモリ等の制御もできるし(デバイスIDによる接続制限)、MacやLinuxも標準で対応(ただし制限付き)。一番の問題は価格だが・・。

シマンテックは今かなり安い