久々に秋葉原に出かける。6月初頭というのにずいぶん暑い。今回の目的は、職場で必要な物品をいくつか購入するのと、14日で閉店する、老舗喫茶店の「古炉奈(ころな)」に行くためだ。

古炉奈入口 階段を上って2階に良い風情の喫茶店がある

 今はUDXとかそこらにちょっとした喫茶店ができているが、昔の秋葉原には、こじゃれた休憩場があまりなかった。いきおいクラシックな内装の「古炉奈」が第一選択となる。
 一人で行くときにはあまり選択肢にはならないが、たまに友人らと秋葉原に買い物に行くときには、夕方よくここを利用していた。

 だって、他に選択肢がないんだもの。


 古炉奈は、明治期の洋風建築をモチーフにした店内で、天井に金谷ホテルなどに見られる様式がある。もちろんビル自体は1950年代の竣工だから、当時の様式を模したものだ。秋葉原ラジオセンター2階の形状に合わせた、ウナギの寝床のような細長い店内である。