立川駅北口デッキから 正面が「極爆上映」のCINEMA2正月特典なんて当然瞬殺するわけで 「極上爆音上映」というのを立川市の映画館、シネマシティでやっているので・・。
上映を見に行ってきた。
お題は「ガルパン」。ガールズアンドパンツァー劇場版。
http://cinemacity.co.jp/「極上爆音上映」は以下の通り説明されている。
岩浪音響監督を筆頭に、本作音響チームが調整に参加!「作り手が聴いてもらいたかった理想の音」を鳴らすことこそ、シネマシティの使命です。激しい戦車戦が展開する今作にふさわしく大音量で上映します。
高性能サブウーファーを新規導入、重低音をたっぷり増量し、砲撃を衝撃として、激走を震動として「体感」していただけます。
ただヴォリュームを上げるだけでなく、それでいてやかましくない、クリアな台詞と音楽を両立させるのが立川流。
とのこと。
これはすごいです
で実際どうなのか。ええ、すごいんですよ。これが。
戦車の豪快な発射音では、劇場が振動するくらいの大きな音。車内シーンでの発砲音は抑えられているし、説明の通り台詞はクリアに聞こえる。
この「極爆上映」。すさまじい大人気。Gigazineかどっかで紹介されたからか、11月公開のアニメ映画なのに、1月後半の、たとえば平日がこんな感じなんですよ。
私が見たのは1月中旬。ほとんど劇場内がいっぱいなんです。
鳴り物入りで公開され、実際興行収入がすごいことになっている「スターウォーズ」。同じ極爆上映でこんな感じ。
ガラガラ どうも都内外のアニオタが、こぞって立川に来ている印象があるのだ。「ガルパン」劇場版の人気がじわじわ上がっていることは聞いていたが、ここ立川では結構すごいことになっているのであった。
・・・・・ 肝心の映画の感想。
うん、人気出るよこれは。
頭空っぽで楽しめるもん。戦車の挙動はリアルだし、きちんと学園ドラマしているし、最後は正義(?)が勝つ的な、水戸黄門みたいな時代劇っぽい安心感があるし。
クレジットに「防衛省」があったけれど、資料提供くらいしか協力しなかったんでしょう。日本軍の現用兵器は失敗兵器「OH-1」くらいしか出てこなかった。日本軍の現用兵器がたくさん出てきて宣伝臭に萎えるなんてこともなくてよかったなあ、と。
けれど、主人公たちと戦った大学選抜チーム・・。「大学」選抜だよねえ。ちょっと高校生相手にえげつなさ過ぎない?600mm臼砲とか冷戦下の試作戦車とかさあ。
と思いながら見ておりました。
で、「ガルパン」を使った町おこしで、茨城県大洗町は大人気。
「大洗観光協会」 ふるさと納税の返礼にガルパングッズを配布したら、寄付が急増して大変なことに。
「ガルパン」聖地の大洗町、ふるさと納税に1カ月で1億6000万円 返礼品にコラボ商品を追加(ITmedia:2016年1月8日) とまあ、こんな状況な訳です。
自衛隊が悪のりして現用戦車を展示したなんてこともあったけれど、それはもうなくなった。(戦闘車両の展示はそれそのものに結構なお金がかかります。「自衛隊」なので国の税金です。)
ファンタジックな設定で、かつあえて過去の戦車を使ってきな臭さを排除しているガルパンの意図を、きちんと現地自治体も受け止めてくれているようだ。
結構結構。