事の起こりは、KingsoftOfficeのインストーラを、ファイルサーバーにコピーしようとしたところから。
KingsoftOfficeがマイナーバージョンアップされていて、この会社、メジャーバージョンアップも無償でできるし、マイナーバージョンアップごとに余計なソフトがついたりつかなかったり(BaiduIMEをインストールしようとしたこともあった)といろいろと変化がある。
そんなわけで、Kingsoftの実行ファイルをファイルサーバーに収録しようとしたところ、コピーが出来ない。クライアント同士はネットワーク越しにでもコピーは可能だ。
おかしいと思い、他のプログラムファイルをコピーしようとしても、サーバーが受け付けない。コピー中のダイアログは出るのだけれど、結果何もコピーされていない。そしてエラーダイアログも出さない。イベントビューワにも記録がない。
何故だろう。ログも何も残さず、コピーしたはずのファイルがないものだから、さっぱり分からない。
同様の事例がMSのTechnetに2012年6月付で掲載されていた。ただこの場合も突然症状が発生したようで、原因は全く分からないのである。フォルダ指定して監査を実施するようにとの内容で、そこで問題が終結してしまっているのが気になる。結局解決していないっぽい。
対象のexeファイルの拡張子をbatなどに変えるととりあえずコピーできている。そこで拡張子をexeやbinなどに変更してみる。
けれどそれも出来ない。というかファイルが消える。ファイルシステム上のエラーっぽい気もするがなんとも分からない。新たにコピーしようとするとこのようなトラブルになるのだが、ファイルサーバーにもともと入れてあるexeやdllなどの実行ファイルは何の問題も発生していない。
もともとあるファイルについては、上記のように拡張子を変えたり戻したりしても、きちんと操作は完了するのである。既存の実行ファイルやアップデータは大丈夫という点から見ると、WindowsServer2008のデフォルト設定が今になって何か制限を加え始めたようにも思える。Adminでログインしても同様のため、ネットワークを介した実行ファイル全般に規制をかけているような気がする。
アレイのディスクに異常は見られないし、ハード的な問題ではなさそう。
別の端末を使ったり、他のユーザーでログインしてネットワーク越しにファイルコピーしようとしても出来ない。しかしサーバーからクライアントにアクセスしてファイルを持ってくることは出来る。その際に警告が出る。
Windowsの仕様変更か?いやしかしなぜ今このタイミング?
この症状が解決しなかったら今後どんな問題が起こるだろう・・考えられるものとしては、電子カルテのアップデートトラブルだ。あれはクライアントからファイルをコピーするので、その際にエラーが出ることが考えられるしなあ・・。
と、まああれこれと考え悩んでいたら、サーバー再起動すると障害は発生しなくなった。
なんだこりゃ?
可能性として考えられるのは、プログラムファイルのコピーなどについて制限があり、再起動によってその辺のクォータみたいなものがリセットされる、というものだろうが、一番高い可能性はバグだろう。
うん、バグだよきっと。
しょうもないことかもしれませんが、まあ、解決策がネットにはなかったものだから書いてみました。
こんなよくわからないトラブルが、たまに起こります。昔はしょっちゅうだったような気も(苦笑)。