駅前にいた無愛想なネコ桜島全景 12年ぶりに鹿児島へ行く。鹿児島市内で行われる学会のためだ。
前回の鹿児島行は霧島(仕事で)。あのときは空港から直行したので、今回は初めての鹿児島市行ということになった。スーツを持って行ったのだが、ネクタイやらベルトやらを忘れ、駅前のダイエーであわてて購入する。さすが九州、店内はホークス応援歌が鳴り響いていて、正直ちょっとうんざりする。
市内に着いたときはすでに夜だった。バスターミナルの路上に何やら黒い汚れがあちこちにある。なんだろうと思いすぐに気付く。
これは火山灰だ。市街のゴミ捨て場に火山灰置き場の掲示があった。さすが鹿児島市。
街中に降り積もる火山灰 見にくいですが道脇にあるグレーの砂がそう 翌朝宿泊先から外へ出ると、大きな山が見える。桜島だ。昭和火口からもくもくと噴煙を出している。
桜島山頂の雲みたいに見えるものは噴煙水中翼船が走る風力発電所 街路樹はフェニックス。南国をイメージさせるこの光景、高知市と同じだなと思う。業者が高所作業車で剪定をしている。
学会が終わって飛行機まで時間があった。市内を少し歩いてみる。
鹿児島はトラムがあって料金も160円とそんなに高くない。バスは150円。公共交通機関が安価に提供されている。
市電はクラシックな車両が多く新型の低床型車両も少し走っていた鹿児島市公民館 1927年完成の立派な建物そのすぐそばに西郷隆盛の銅像 かなりでかい鹿児島城(鶴丸城)の石垣 鶴丸城跡には歴史資料センター黎明館があり、300円でなかなか見応えのある展示が見られた。ただ近世以前の資料は、高知の坂本龍馬記念館などと同じく複製品がほとんど。まあ本物は国宝だったり重文だったりするから仕方ない。戦争関連の資料が特に批判なく展示されている点にはやや違和を感じるが、19世紀につくられた見事なグランドファザークロック(柱時計)が稼働しており、ウェストミンスターチャイムもなんとか鳴っていた。個人的にはこれが一番の展示品だった。
気になったのは道路。全般的に車優先の傾向が強くて、歩行者の横断がなかなかできず学会参加者も面食らっていた。また自動車のマナーもあまりよろしくなく、停止線を越えたり、狭い道路に歩行者を押しのけて侵入したり、黄色信号に無理やり突っ込んできたり・・。信号がなかなか変わらないから、黄色でも無理して突破しちゃうのかな、とも思うが。
無理に右折しようとしてトラムに警笛を鳴らされている 帰りの便は、夜便というのに学会から帰る首都圏の参加者で満席。この飛行機が墜落したら、首都圏の医療が結構なレベルで麻痺するよなあ、と思いつつ帰宅。
行きの羽田 新鋭機のB787が駐機している新鋭機だけあって、顔が少し違う他機よりもやや主翼つけ根のバルジが太い ここは日本メーカーが担当した部分だ