昨年12月半ば、朝日新聞に病院職員の投書が掲載された。「自転車走行中に、自動車のドライバーから歩道を走れと文句を言われた。」「ドライバーに道交法を徹底させよ」というもの。
 そして同じ週の日曜日、エジプト考古学の吉村作治教授への自転車に関するインタビューを、2/3くらいの紙面を使って掲載。曰く「自転車は免許制にせよ」「歩道(!)に自転車用レーンを作れ」と(注)。そして高校生が「車道を走っていて自動車ドライバーから怒鳴られたり幅寄せされたりはよくある」「自転車免許制はおかしい」と、いささか感覚的な意見を述べていた前掲の吉村氏に対し、論理的な反論をしていた。
 先日10日、テレビ朝日で急増する自転車事故とその対策について、朝のニュースにしては丁寧な特集が組まれていた。その特集では自転車活用を目指すNPO法人の方が説明をして、日本の交通行政の問題点について、簡単に触れられていた。

 自転車通勤をもう10年以上し続け、自動車ドライバーとしてもそれなりに自動車を利用する身として、今の道路行政には、いささか腑に落ちない点がある。


さて、法律上の自転車の扱いをざっと記すと・・。