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自転車の乗り方は意外に知られていない [自転車]

 こないだ、通勤途上で男性がうずくまっていた。何となく意識はある様子。自転車が2台止まっている。そのそばで女子高校生2人が心配そうに覗き込んでいる。
成人女性2名が応対しており、程なくして救急車が到着した。
 船頭多くして船山に登る。私はその場を離れ、仕事場に向かった。

 状況から見て、この女子高校生と男性がぶつかったのだろう。事故時、高校生は確実に自転車に乗っており、男性は歩行者だった可能性が高い。
止められていた自転車の向きと、ちょっと聞いた状況から、歩道もしくは車道を逆走していた女子高校生が、横断歩道を渡り終えた男性にぶつかった、というのが真相だろう。

 自転車に乗っていて、よく次のような光景を見かけないだろうか。


1.道路の歩道を逆走する
2.車道を逆走する
3.夜中ライトをつけずに走る
4.携帯のメールを走行中に見る
5.携帯で走行中に話をする
6.友達などと並んで走る
7.2人乗りする
8.信号無視
9.傘をさしながら走る

 これ全て、いかなる場合でも交通違反である。冒頭の事例では、おそらく100%、高校生の過失となろう。事故に対する補償はもちろんのこと、後遺障害でもあれば、多額の損害賠償を負う結果になる。

 実際にそんな事件は結構起きている。

 私はもう10年以上、自転車通勤を続けているが、最近メットをかぶってクロスバイクやロードに乗っている人をよく見るようになった。昨年急騰した原油と、エコブームに乗って、自転車が、特に高級自転車がバカ売れしているのだそうだ。
 しかし平気で信号無視をして歩行者にぶつかりそうになっている、そんなライダーを見かけるし、ロードで車道を常に逆走している人も良く見かける。高級で足の速い自転車だからこそ、危険性は倍増する。彼らはそんなリスクを知っているのだろうか。知らずに周りの人がよけていることに、気が付いているのだろうか。

 自転車だからといって、車や歩行者と違う動きをしていいということはない。エコブームの中、迷惑のないような運転をしたいものだ。

・・・・・

 ただ私は、交通ルールについて、自転車や歩行者など、危険性の低いものについては、ある程度の裁量を認める必要はあると考えている。例えば、見通しのいい道路で危険性が低く、かつ迷惑がかからなさそうであれば、信号をある程度無視するのも問題ないのではないか、ということだ。諸外国ではそのような運用もあると聞く。
 日本の道路行政は自動車を基本として成り立っており、自転車走行のための道路整備がきちんとなされているとは言いがたい。交通ルールを守ろうにも守れない道路状況の場合が多々ある。自動車ドライバーにも、そんな道路行政と同じような思考の人-車道上の自転車をあおったり、クラクションを鳴らすなど-も時々見られる。
 上記に自転車の交通違反の例を書いたが、警察がこれらの違反を厳しく罰しないのは、様々な理由から慣例的に認めてきたということも言えるのではないか。それを途端に厳しい運用を行うと、現場には混乱が発生する。

 だから私は一部の人が声高にしているように、自転車の「交通ルールの厳守」を叫ぶのは、実はどうかな?とも考えている。

 「道路交通法」は、一方で権力による弾圧機具としても使用されていることも、念のため触れておきたい。厳格、というより恣意的な運用が、市民生活をがんじがらめにしてしまう危険性を持った法律であることも、ちょっと頭の片隅に入れておきたい。


・・とはいえ、夜間無灯火で、ケータイのメール見ながら道路を逆走してくるヤツには、本当にムカつくんだよねえ。
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