きれいなロビー。古びてはいるけれど、全体的に清潔感ある建物。エレベーターで７階に上り、案内された部屋は、予約時の説明と違って部屋にバス･トイレ付き。トイレにはきちんとウォシュレットもある。
階段や宴会場を見ると、高度成長期によくあった温泉宿の香りが残っている。子どもの頃によく連れて行ってもらったことが思い出されて、実に懐かしい。
ホテルには２階になぜかネパール料理店があり、そこで夕食をとる。夕食は「タマン風カレーうどん」なのだそうだ。一食800円とのことで、それで宿泊費がお安いのだろう。実際には800円の金券をくれるので、うどん以外のものを頼むこともできた。しかし・・。
ネパール人の店主が経営するこの店のカレーうどんは実にうまいのであった。キーマカレーベースのうどんは、日本のカレーうどんとは別次元。私は追金してサーグカレーとロティを頼む。これもなかなかよい。熱川で本格カレーとは。
辛さは指定可能だが、子どもはクミンなどのスパイスを「辛い」と言っていた。けれど全部食べていた。
エレベータに張られていた料金表 朝食は宴会場でバイキング。量も品も多く、さすが伊豆。白魚がおいしい。
あちこちで温泉くみ出しのやぐらから湯気が・・熱川温泉はいかにもな温泉宿です温泉街から駅に向かう急な上り坂には温泉のパイプが伸びている 冷却しないととても入れない熱泉駅から伊豆急を見る 熱川の源泉は湯量豊富だが、温度が100度近い。このホテルの温泉は若干加水（源泉率98%）とのこと。浴場も十分大きく、清潔であった。ただ露天風呂は貸切制で有料。そんなわけで、到着後・飲酒後（危険）・朝食後と３度入浴。深夜など人の手の入りにくい時間帯にはやや湯温が上がり気味。
チェックアウト後、大満足のまま、すぐそばの「熱川バナナワニ園」に行く。割引券もホテルでもらうことができた。
1年ばかり前、栃木、鬼怒川温泉の奥にある、川治温泉に行ったことがある。1泊2日、夕･朝食付きで大人5000円。家族4人で1万5千円なんてプラン。「川治温泉 登隆館」というそこは、古びた鉄筋コンクリート造りのほどほどに大きなホテルだった。
高度成長期の香り著しい、いわゆる温泉街のホテル。けれど建設してそのままほったらかしにしていたとおぼしき状態で、エレベーターはまともに動かず、お部屋は清掃されていたが、ベランダは崩れ、窓ははめ殺しだった。
けれど食事は大変おいしかった。
川治の源泉は40度くらい。大きな、昔はたくさんの人で賑わったのだろうなあ、と思わせる浴場は、「源泉掛け流し」を売りにしているだけあって、排水溝にジャバジャバお湯が流れ出ている。大きな窓から見える景色は、カビけた窓枠、大きく生えたよくわからない草に遮られて、なんというか、不潔感・・でもないんだけれど、窓の外は割り切って掃除せずに放置してますってな感じ。
廊下に出て階段の踊り場に出る。そこには建設当初から置かれていたんだろう、ボロボロのソファとテーブル。宴会場はすすけていて、一階客室は物置に。ちょっと割り切りすぎじゃないんですか・・。
でも私はこんなひなびた感じの宿が好きなんです。川治の登隆館なんて、使われていない宴会場で、結構でかい会議ができそうだったし（5~60人くらい）、安価で食い物もよく、温泉も結構いいから、時期を選べば合宿や会議場としても使えそう。私と同世代の人は案外懐かしさをおぼえて好評なのではなかろうか、と思ったものだ。
ま、そんなわけで、安い宿も案外悪くないと言うことで、ちょっとだけ利用する側が割り切れば、非常にお得な旅行ができると言うことでした。
熱川の帰りに3度も事故渋滞に巻き込まれたのは、ちょっと勘弁してくださいよ、ってなのは宿泊場のせいじゃないですしね。大雪だったしね。しかもデジタル一眼を車に積んでさあ写真をと意気込んだら、電池が入っていない（笑）。前夜電池が少ないから充電していたら、それが裏目になった。携帯まで忘れて、これらの写真は連れ合いの携帯での撮影。なんか最近お疲れで。
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楽天のユーザーレビューを見ると、結構厳しいことが書かれているこのホテル。畳がささくれているのが、いったい何が問題なのだろう。安価なところはなにがしか妥協すべきと思うのだけれどねえ。安いところは、その「ぼろさ」もまた風情になると思うんですね。
最高のサービスを受けたいのなら、やっぱりリッツやメリディアンで、当然それなりの料金をお支払いくださいって私は言いたいです。
私は最近アトピー性皮膚炎になってしまった。もともと喘息でアトピーも無いわけではなかったが、それは体のほんの一部だったし、高校に入る頃にはすっかり治っていた。
それが20年も経って発症したのは、情報漏洩事件で職場がもめていた頃だったから、やっぱりストレスだったのかね、と思う。
そんな訳で温泉宿に行くとちょっと調子いいです。