半年ばかり前にモールトンの自転車を買った。モールトンとは英国の「Alex Moulton」のことでとても変な形をしている。もちろん軽自動車よりも高いAMシリーズは買えないから、中古の、しかもパシュレイによるライセンス生産されたAPBシリーズを購入した。ちょっと古めのモデルでスターメーアーチャーの内装3段のみがついていた。どうやらAPB-3というモデルのようで、当時の定価は168,000円と、ヤフオクでの購入価格とほぼ同じ。もっとも同じフレームを使用している他のAPBシリーズは最終的に20万円台を超えてしまい、今売られているTSRシリーズも20万円台後半の価格になっている。
さて、ベーシックモデルとはいえ、スムーズな走りで実に快適。その快適さはモールトン乗りによると「シルキーライド」というのだそうだ。もっとも同じ小径車のBirdyシリーズと比べると、走行感はそんなに変わらないように思う。
ナショナルカラーのグリーンであることもあって、クラシックなジョンブル風を出したかった。で、オークションでBrooksのサドルとサドルバッグを買い装着。ペダルはTIOGAのコンパクトなアルミ製のに取り替えた。このペダルが効果てきめん。
フロントサスが少しへたっている感じがするので調整の必要がある。パシュレイのモールトンによくある持病のもののようだ。シフトも3速ではちょっと自由度が低い。特に高速走行時には、ケイデンスが高すぎて苦しいのがよく分かる。
ローロフというドイツの会社が14段内装ハブを作っていて、こんなメカは好きなのだけれど、ミッションのみで10万円を超えるのでおいそれとは買えない。フロントリングをちょっと大きめにするとか簡単な対応策はあるけれど。
タイヤも購入時は携帯電話のノキアの自転車部門が作っていたものだったが、ずいぶん割れがあるのでシュワルベのマラソンスリックに換装。かなり乗車感が変わった。
面白いのは、このバイクで追い越すとムキになって抜きかえそうとする人がいること。APBはロードレーサーじゃないんだよ。お互いゆっくり行こうよ。