この手のワインはあまり冷やしすぎると味も香りも閉じてしまう(これはビールなんかも同じ)。冷蔵庫でキンキンに冷やすのはダメ(シャンパーニュは冷やしすぎはダメです。「ぬるいシャンパンは最悪」なんていう人もいるらしいですが、冷やしすぎると味が感じられない)。暖房の入っていない部屋の片隅に置いておく。温度は10度前後で抜栓。
見ての通り金色を思わせる深い色味。抜栓後は香りも閉じ気味で、味わいも硬く、苦みも結構ある。初日は1/3くらい飲んでそのまま栓をして冷蔵庫に・・この場合の「冷蔵庫」とは品質保持のため。
翌日夜に開けると、味も香りも花開く。泡は・・ガス封入ではなく発酵由来の発泡をする本当のシャンパーニュは、栓をしておけば一日くらいではガスは抜けない。
このワイン、シャンパーニュにある3地域の特級畑で採れたブドウを醸造してブレンドしている。シャルドネとピノノワール比率はおおむね6:4くらいのはずだが、あまりシャルドネは強くなくて、ピノが優勢の味わい。
口の中にするりと抜けていくような、鼻腔に微細な香りを残すのは「力強い」とでも表せるのか。ドライな感じである。ピノノワールが強いフィリポナのクロ・デ・ゴワセを思い出した。
・・けどこんなだったっけ。
そんな感想をMoleskinのワインブックに記しておく。
結構便利 ワインに限らず日本酒なんかもここに書いちゃっています 気取らず日本語で 10年以上前、ルイーズの1989年を飲んだ。病院のイベントが終わり、軽いお疲れ様会のようになったので、これを供したのだ。今から思うとずいぶん豪華な話だが、私も独身で、少々金銭感覚が狂っていた。
その時のルイーズは今回のよりシャルドネが優勢な「エレガントな」味わいだったように記憶している。
年を取って味覚が鈍ったか(笑)。
当時ルイーズの1989年は1万円くらいだった。今回のより高い。以前も書いたが(
「イベントにはやっぱりこれでしょ-シャンパーニュのワインに思うこと」2007年の記事です)、当時まだ手の届く価格だったSalonは1万3千円から今では3万円以上。クリュッグもボランジェも上級グレードはまだ高いままだ。
一方でテタンジェやこのポメリーなどは、やや価格がこなれてきた。6~7年前にはいったいどうなっちゃったんだと思うような価格だったが、これでようやくまともになりつつある。
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さて、クリスマスの食事は、いつものように少し豪華にしてみる。
いつも買っているフランス産の小さなターキー。丸焼きにしたのだけれど、小さいとはいえ1.7kgあるのでオーブンで2時間ほどロースト。
見た目は派手だけれど子どもたちの評判は年々イマイチになりつつある。
今年のケーキはこれにした。
カカオエット・パリのクリスマスケーキ 中目黒にある結構評判のよい洋菓子店
カカオエット・パリのケーキ。実はよく知らずに立川の伊勢丹で買ってきた。ジャン・ポール・エヴァンのチョコケーキとどちらにしようか迷ったが(去年はマルコリーニのケーキは売り切れ)、子どもたちはチョコケーキを食べないのでこちらにする。
見ての通り2階建てのちょっぴり豪華なケーキだが、サンタなどの飾り物は食べられないこともないが、飾り物なので美味くない。そんなわけで食べる部分について言えば、イチゴと生クリームの、昨今流行の淡泊な味わいのケーキだった。おいしい。が、5250円(税込)。この時期のケーキは高いよ。
去年は年初からろくでもないことが続いた年だった。インフルエンザに家族全員が二回もかかるし、4月からは妻が重病で闘病生活に。
仕事でも、関連職場では職員が何人も骨折するなど事故が多発
(プライベートでの事故です)。私が旅行先で厄除けのお札を買うほどだった
(いやほとんどジョークですけどね)。その他私が直接関わる内容でもないが、いろいろと困難もあった。
そして年末は自民党政権復活と、ろくでもない年の最後を飾るにふさわしいフィナーレ。
でも、みんななんとか元気に生きている。
そうそう、今年のおみくじは大吉だった。今年は良いことが続くかな。
あれ?去年のおみくじも私は大吉だったっけ。まあ、去年は医療情報技師としては技師会の参加で知り合いも増えたし、いいこともよく考えたらいくつもあったか。
ま、こんなものですかね。こんなものですよ。人生ってのは。きっと。