桜。春先の、ほどよい暖かさの中で咲き誇る桜は、春の風物詩だ。ここ東京は、これでもかっ、というほどあちこちに桜が植えられている。

 東京は国立市の大学通りは桜の名所。この時期はお上りさんも含め、たくさんの人で賑わう。下の娘と一緒に4月3日、暖かな日を狙って出かけてみた。

 大学通りは、車道、自転車道、そして緑地帯を挟んで歩道が分離されており、国立駅から真南に約2km続く直線で構成されている。そして東南、西南45度にそれぞれ旭通り、富士見通りが構成され、その周辺の住宅地は京都のように東西に区画されている、関東では珍しい構成を持った地域である。


桜の巨樹。これが緑地帯に植えられている。

 このほっそりした緑地帯で、地元の人たちや一橋大学生が花見をする。根本を踏み荒らされて桜が弱るので、99年に誕生した左派市長政権から桜の保護が行われ、桜はずいぶんと回復傾向にある。とはいえ、大学通りのソメイヨシノはそろそろ寿命が近づいているはず。