意思決定をするに当って、幾つかの選択肢があるとする。複数選択はできない。
1.ベストな選択肢があるとする。そしてそれは実現可能性が低い。
2.同時にベターな選択肢があるとする。それはやや実現可能性がある。
3.最悪の選択肢がある。それはベストな選択肢とベターな選択肢が失敗すれば、自動的に実現してしまう。

 こんな時、どれを選択すればいいのだろうか。

 ゲーム理論風に解釈すれば、それぞれの選択肢のもたらす結果が、どれほど「ベスト」なのか、どれほど「ベター」なのかを評価すること。すると実はベターに見えて「ワースト」かも知れない。案外「ワースト」でもないかもしれない。
そして実現可能性が、例えばベストの選択肢は20%なのか、10%なのか、それとも1%なのか、それとも0.01%?ベターな選択肢はどうだろう。30%?40%?それとも50%だろうか-もたらされる結果と可能性を天秤にかけて、結論を導き出す。
じゃあ可能性が0%のものを選択する意義は何?0%を支持する人たちは、それへの答えを用意する必要がある-特にベストな選択肢を希望しながら戦略的にベターな選択肢をとる人に対して-と、私は思う。