基礎が大事だ、と思う。

 仕事をしていると、基礎がきちんとしている人の業務は安定しているのだ。多くを語らなくとも、大体において確実な仕事をしてくれる。他人へのサポートも、かゆいところに手が届く、そんな仕事をしてくれる。

 ところが逆に、基礎ができていない人はダメだ。一緒に働いていても、トンチンカンなことをする。「そこから話さなきゃダメ?」的な行動をとる。
 他人のサポートをしてくれている、しようと頑張っている、その気持ちはわかるんだけど、何かズレている。かえって邪魔になる。

 新人なんかは基礎がなっていない。当たり前。知らないんだから。だからこそ研修で基礎からみっちり教えなくてはならない。そうして経験を積んで、一人前になってくる。
 それが仕事だ。そういうものなのだ。

 一方で、これは会社における仕事に限らず、社会で暮らしていく以上は、様々なことがその対象になる。
 料理しかり。育児しかり。ネットでの作法もしかり。ゲームですらそうだろう。

 そして政治の世界においては、先進国、民主主義国というところに生活する我々は、きちんとその組織の「基礎」を学んでいなければならない。立憲主義、法治国家、そしてデモクラシー。政治家ならそれはなおさらのことだ。

基礎がなっていない安倍晋三~首相が民主主義をわかっていない国の不幸

 戦争法案を安倍政権が強行可決してから1週間がたつ。1週間というとネット社会では旧聞に属することになろうが、現実ではそうではない。というわけで私はしつこく書くのである。