巨人軍のゼネラルマネジャー清武氏が、読売新聞グループの会長である渡邉恒雄氏を記者会見で告発した。(リンク先はとりあえずWikipedia)
 渡辺氏の口汚い「反論」めいた文章が、彼自身が受けたその衝撃を物語っている。

 こうしたかたちでの告発記者会見は、清武氏のGMとしての立場を考えると、個人的にはオリンパスのウッドフォード元社長のように、もう少し社内で抗争を続けた後に行われるのがよいのではとも思う。会見内容をざっと聞く限りでは、これは読売グループ組織のガバナンスの問題で、この程度の状況で記者会見をしてしまうのは、批判相手の渡邉氏に、格好の処分材料を与えてしまったとも考えられるからだ。
 もっとも、読売グループが渡邉氏の強権的独裁下にあることは、私自身も言論機関として大きな問題があると考えるし、一企業のガバナンスの問題にとどまるものではないという、ジャーナリストの青木理氏の意見にも十分納得は出来る。

 いずれにしても、重要な記者会見であったと思う。

 さて、渡邉恒雄といえば、バブル経済末期に読売新聞社社長として部数1000万部を誇る同紙を率いていた人物。しかしこの頃、末端の販売店では部数獲得競争の中、すさまじい事態が発生していた。
 以下、当時の私の個人的な経験を記す。読売新聞はかつて、このようなことをしていたのだ。