参院選が終わって、なんだか3年前の参院選と同じような結果に「やっぱりな」と思う。今回は民主党と自民党の立場が逆転しているが。2大政党的な視点で見れば、そんな結果だったのかもしれない。
民主党が惨敗したと言っているけれど、比例での得票は民主党が第一党だし、地方一人区で自民党が優勢だったことで、都市部と地方部での有権者意識のずれが大きかった、一方で地方と都市部での票の格差が大きいことが、民主党の敗因であるなんて考えることもできる。
いずれにしても、そんなことはどうでもいい。
今回の選挙の勝利者は、
財界だ。そして高額所得者、大規模法人への減税とそれを補うために実施される消費税増税政策で恩恵を受ける
富裕層こそが、本当の勝利者だ。
その点から見ると、自民党も民主党も、その
政策には大差ない。国民の一部に根強くある
公務員・政治家攻撃指向を利用して、今回最大の躍進をした「みんなの党」は、言うまでもなく彼らと同調する。
今回の選挙はあまり注目もされなかったし、さほど大きな盛り上がりもなかった。結果の意外性もない。
しかし財界や富裕層にとっては、実に重要な選挙結果だったのではないかと思う。なにせ大量得票した勢力の全てが、自らが進める経済政策に忠実だからだ。笑いが止まらなかろう。
そして
我ら人民は今回の選挙のツケを払わされることになるだろう。本当に近い将来において。あいつらに投票しなかった私達に対しても。
ほら、早速、
世界経済を引っかき回して大ひんしゅくを買っているIMFが、財界とつるんで報告書を出しているよ。要は庶民増税しろとさ。菅政権とあからさまに連携しているね(しんぶん赤旗7/16:ただ報告するだけでなく、ちょいと掘り下げているところが共産党らしい)。
消費税増税はやむなし。将来にツケを残したくないって言っているあなた。世の中そんなにあまくないと思うよ。消費税増税の行く先は、別の何か-大企業や富裕層-への減税政策。社会を変革しなければ、この構造は変わらないと思いますがねえ。