立川警察と言えば、東京都国立市富士見台一丁目にある交番勤務の警官が、勝手に横恋慕した女性宅に、勤務中でありながらつけ回し、自宅に忍び込んで射殺するという最悪の事件を起こしたところ-鍵をどうやって手に入れたのか、とか、自宅をどうやって知ったのかなど、公権力にあるものがその特権を使用して犯罪を構成したのかが問われると思うが、その点は今ウヤムヤにされそうな感じだ。そして先週、同じ立川警察の警官が下着泥棒で逮捕されている。もはや全国的に超有名なところ。
この富士見台一丁目の交番は、ふだんから警官がいないところだった。そしたら最近は立川管内のあちこちの交番に人が立っている。つまらないところでご苦労なこった。
私は以前自転車を盗まれて(かなり高い自転車)、立川警察に相談しても何の対応もなく(していたかもしれないが私にはさっぱり動きが見えなかった)、結局自分で犯人を見つけ出して取り返したことがある(取り返した場所にある警察-立川ではないが-もなかなか動かず本当に難儀した)。それが03年の12月半ば。
ああ、これかよ!「忙しい」ってのは!自転車ドロくらいで動かないわけだよ。ちょうどそのころ、こんなことやっていたんだもの!「私も忙しい」なんて担当の職員が言っていたけど、こんなことだったのね。そりゃお忙しいこって。
ま、ほかにも似たような事件があって、ここの印象は最悪だ。
さて、例によってこの事件、一般マスコミは一切黙殺。弾圧事件を黙殺していると、いずれあんたらにも手が伸びますぜ。
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さて、この立川反戦ビラ弾圧事件が起こった当初、人権感覚が豊かな人たちは、猛然と抗議の声を上げた。赤旗も例外ではなかったが、トーンがちょっとゆるめだったように思う。共産党の人たちも、そんなに危機感を抱いて抗議していなかったように感じた。いや、これは私の感想にすぎないが。
そうしたら
・ちょうど同じ頃社会保険庁の職員が休日を使って赤旗のビラをまいたら逮捕された事件(国公法弾圧堀越事件:一審敗訴で高裁上告中)
・厚労省の職員がビラをまいたら「住居不法侵入」として逮捕された事件(世田谷国公法弾圧事件:一審審理中)
・葛飾で住職が共産党のビラを投函して逮捕された事件(葛飾ビラ配布弾圧事件:一審無罪で10/30に高裁結審)
などなど矢継ぎ早に多くの事件が起こって、共産党も目を覚ましたか。
立川弾圧事件が起こった当初、「ひでえ事件だ。けどトロ(注)がつかまってざまあみろって感じもあるな」みたいなことを言った共産党員がいて目を疑ったことがある。いやもちろん冗談であって、本気でそう思ってないのは言うまでもないが、ちょっと冗談にしてはたちが悪すぎだ。
人権感覚を常に磨いておきたいものだ。誰に対しても。いつその刃が自らの元に落ちてくるとも限らないから。
しかし一番感情を刺激したのはこのフレーズ。「2、3日くさい飯食えば変わる」とはずいぶんとなめられたもんだ。おまえらとは人間の質が違うよ(嘲笑)。
(注)「トロツキスト」(トロツキーに同調する人)の略。自党派と共同しない左翼党派に対してスターリニストが使う蔑称