朝日新聞2月26日に掲載された投書(東京版) 明日から東京電力は、福島第一原発を報道陣に一般公開するとのことである。
で、1週間ほど前にあった事件を備忘録としてクリップしておく。
東電「赤旗」を排除 福島第1の現場取材 会見場からも「おかしい」「不平等」 その後多くの人が東京電力に抗議をしたためか、数日後あっさりとこの方針は撤回。赤旗も取材できるようになったようだ。なんだか以前書いたこんな記事(
日本には原子力推進委員会ができていたようです ~原子力規制委員会が赤旗記者やフリーランス記者を排除)を思わせる醜態ぶり。
なんで原発を推進する人たちって、こうも同じく残念なメンタリティなんだろうか。
この事件に関しては、大手マスコミはほとんど報じなかった。ただ朝日新聞2月26日朝刊の投書欄に、「東電はメディア選別をやめよ」として東京都小平市の、80代の男性が投書されていた。この方も東電の赤旗排除に関連して、原子力規制委員会の赤旗排除事件を取り上げられており、規制委員会の「特定の主義主張を持つ方、機関紙はご遠慮を」との意見が此度の東電も同じであろうと指摘した後に、私と同じく「一体、主義主張のない新聞などあるのでしょうか」と書いておられた。
これが当然の考えであろうと思う。
さて。
この間の福島原発事故に関連して、今までPolitically Correctな立場で意見を発信していたあるBlogが、突如極端な東電擁護と放射能安全論に立ち、読者を唖然とさせたことがあった。
非国民通信 非国民通信Blog主さんは以前、東京電力は国策を推進させられた存在で、自らが積極的に原発を推進してきたのではないというようなことを書かれていたことがあった。
私は東京電力が共産党員に対して、激しい思想差別を行い、それが司法の場で断罪されていたことを知っていたし(
東京電力思想差別事件)、今、時の人となっている京大助教の小出さんや、立命館大学の安斉教授が、東電社員に尾行や監視をされていたことなども知っているので、東電が政府と一体となって原発を積極的に推進していたことを疑うことはなかった。
今回の事件は、あのような過酷事故を起こしてなお、東電の体質になんの変化もないということが明らかになったともいえるのではないか。
そう、批判的な意見を「敵」と見なして排除する、まさにフクシマ事故を起こしてしまった、最大の原因であるその思考が、東京電力にはそのまま残っているということを。
私はそう思う。だからこそ、今回の核災害については、原子力政策を積極的に推進してきた自民党政府の責任が追及されるのはもちろんのこと、それに「積極的に加担」し「推進」してきた東京電力らの責任も、同様に追求されてしかるべきであると、私は考えるのだ。