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悪いのはあなただけなの? [労働運動~働く人たち]

2カ月の娘揺さぶり殺害容疑 24歳母親逮捕、殺意否定
・・捜査1課によると、T容疑者は1月25日午後8時ごろ~同20分ごろ、自宅マンションで長女のAちゃんを強く揺さぶり、殺害した疑いが持たれている。司法解剖の結果、死因は外傷性脳腫脹で、同課は乳児の頭部を激しく揺さぶった際に脳が損傷する「揺さぶられっ子症候群」で死亡したとみている。 (source:asahi.com)


 また一人、子どもが死んだ。
 今回の犠牲者は生後二ヶ月。「揺さぶられっ子症候群」という、振り回されて脳挫傷を起こす行為。「症候群」だが病気じゃない。首がすわらないのに振り回されたら・・。
 子どもへの虐待はそのすべての事例が凄惨で、正視に耐えない内容ばかり。

けれど・・。

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過労死する働き方はおかしいよ-NHK「カンテツな女」の切なさ [労働運動~働く人たち]

 NHKが放送したある番組が波紋を広げている。その番組は「カンテツな女」


 全国過労死を考える家族の会(過労死家族の会)が、その番組内容に抗議したことが、先日朝日新聞などで取り上げられていた(*)。私は見ていないが、各所の情報を集めてみると、番組名の通り、チェーン居酒屋の女性店長など昼夜ぶっ通しで働く人々を、肯定的にとらえる内容とのこと。
 1日17時間働いているというその女性曰く、「すごい幸せ」なんだそうだ。そりゃそうだ。そんな番組構成で「疲れてヘロヘロです」なんて言うわけないもの。上司の目もあるでしょうし、ね。

 抗議を受けたNHK、こうした働き方は「(法令などを考慮し)内容に問題はない」との認識だそうだ。えーっと。NHKは昨今話題になった「名ばかり店長」とか「偽装管理職」とか呼ばれる不当労働行為をご存じないのかしら。「36協定(さぶろくきょうてい)」って知ってますか。一応公共放送なんだから、認識は正確にしていただきたい。この番組で取り上げられていた人々の働き方は、完全なる不当労働行為。法律違反だ。病気にでもなれば安全配慮義務違反に問われる。雇用者が100%裁判で負けるケースだよ。

・・・・・

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過労死はどこまでも死んだ人の責任なのか-小児科中原医師の過労自殺事件に寄せて [労働運動~働く人たち]

「偽装管理職」「名ばかり管理職」という言葉はずいぶん一般的になった。テキトーな役職名をつけて、わずかな「手当」を支給して、地獄のような長時間過密労働を強いる。要は企業の人件費削減策として編み出された悪知恵なのだが、ここのところの労働者の巻き返しで、企業側も対策を取らなければならなくなった。
その対策というのが-マクドナルドに顕著だが-相変わらず労働者から搾取する悪知恵そのものであって、またも労働者からの反撃をうけている。

さて、そんな企業の悪知恵を後押しするかのような判決が、東京高裁で出されてしまった。


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官僚社会と裁判所と企業社会と人々のやる気と [労働運動~働く人たち]

 会社で仕事をしていると、2つのタイプの人がいることが分かる。積極的に仕事を拡大する人と、自らの仕事の範囲を規定し、他の仕事を極力やらないようにする人。

・仕事をブラックリスト化して、ブラックリスト以外の仕事なら何でもこなす人
・仕事をホワイトリスト化して、ホワイトリスト以外の仕事は何もしない人

 どちらがいいだろうか。実はどちらもケースバイケースだと思う。要はあくまでもバランスが必要と言うことだが。

 これらのケースがうまくいっているとすれば
・組織が期待しているとおり、自分の能力を発揮して、多くの役割をこなす
・組織が期待しているとおり、自分の範囲の責任はきちんと取れるよう確実な仕事をする

 逆にまずくなっているとすれば
・仕事の範囲を広げすぎて何もかも中途半端、事実上何もやれていないのと同じ
・仕事の範囲を狭めすぎて、事実上何も仕事をやらないのと同じ

 前者は変革期や成長期にある組織、後者は安定期や停滞期にある組織で評価されるタイプではないだろうか。

 ただ実際どちらがいいかと問われれば、後者のタイプを選択する人は少ないのではないかと思う。確かに後者のタイプはいろんな意味で、いろんな立場からみても、なかなか苦しい。

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泣き寝入りはしてはいけない [労働運動~働く人たち]

 ショッピングモールの不当解雇問題は、あっという間に進展した。解雇を撤回するというのだ。この事案を聞いた私がアドバイスした内容は次の通り。

1.まず解雇に納得していないということを会社に伝えること。それ以外は話さない
2.その上で、私が会社に「不当解雇」である旨の警告を行う
3.今後、職場との関係でどのような雇用形態、もしくは離職し和解金の支払いを含めた対応を行うか検討すること
4.地域労連など必要な団体に対応を依頼すること

とした。

 彼女は早速翌朝、責任者に解雇通告に「納得していない」ということを伝えた。そして相談する相手がいることもほのめかしたようだ。
 約30分後、さらに上位の役職者から電話があった。3月いっぱいで辞めてくれというのは「間違い」で、誤解を与えて申し訳なかった、と。本当は平日の客の入りが悪いので、4月から月1,2回の勤務としてほしい。で、彼女は生活もかかっているのでそんな提案は困る、と言って話が終わった。
 そしてその電話の直後にもう一度電話。他市(といってもずいぶん離れているが)に関係の店がある。そこでなら今までの条件で働くことができる。交通費は全額支給する、という内容だったそうだ。で、彼女は電話一本でそんなことは決められない、後日電話する、と伝えて切った。

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電話一本でパートを解雇 [労働運動~働く人たち]

 最近私の住んでいる立川市に、小さなショッピングモールらしきものが出来た。ずいぶん若向けの店舗構成で、古い都営団地やら高齢者の多い土地柄で、どうなるのかと思っていたら案の定祝祭日以外は閑散としている。
 その閑散の影響だろう。そこに開店したパン屋があって、新規開店で採用したパートの職員を突如電話一本で解雇したという事例が寄せられた。
 業務終了し、帰宅後に責任者から電話があり、「仕事が遅いから」なんて理由をつけられ、パニックに陥った彼女は訳も分からず「わかりました」と言ったとか。開店当初は大混雑の店内で、契約以上に働いて、この混乱を乗り切った。正社員も長時間働き、ようやくこの混乱が落ち着いたさなかにこの仕打ち。

 こんな時、解雇された側は、自分に落ち度がないか責めるものだ。彼女もそうだった。

 しかし勘違いするな。解雇は安易には出来ない。特に仕事の内容を理由にした解雇は、相当の問題がなければ解雇事由にはならない。そしてそれを証明するのは雇用者側だ。ましてやこのケースでは、雇用契約書すら結んでいないことが判明している。このこと一つとっても労基法を知らず、適当に社員を使い捨てにする企業であることが分かるだろう。

 さてさて、PSE問題がやや落ち着いたのもつかの間、また新たな問題が発生した。今後も追ってこの話題を提供したい。状況によっては会社名を実名で紹介することになろう。


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過労自殺とシステム系会社のるつぼと [労働運動~働く人たち]

 ちょっと前のことだが。
 早朝より調布市にでかける。目的はみずほトラストシステムズ。この会社は社員がおおよそ500人程度。旧安田銀行系のIT系関連企業が入っているビルの一角にこの会社はある。
我々の目的はこの会社の前でビラと社員への宣伝を行うことだった。
こんなビラを配布した。何でPDFファイルがあるの? それはこのビラを私が作ったから
 このビル、旧安田銀行系の情報系ビルで、みずほトラスト以外にも複数の情報系企業が同居している。みずほトラストは社員500人弱だが、このビル全体では総数約5000人が働いているとのこと。そんなわけで朝8時半頃から多くの社員が出勤し始めた。そしてビラを取る取る!まじまじと見る人。取ったらあわててポケットにしまう人。堂々と読みながら社内に入っていく人。様々な立場、様々な動きが見えた。社員総数の1割以上がビラを受け取ったであろう。おかげで用意したビラはほとんどなくなった。

気がついたこと
 女性のビラ受け取りは良くなかった。女性は社内で被差別的待遇を受けやすい階層につき、権力に(意識的にせよ無意識にせよ)隷従せざるを得ない志向が男性より多いであろうから、と(好意的に)解釈する。
 インド系と見られる人が多かった。外見からは判断できないが、おそらく中国系の人も多いだろう。IT業界のオフショアリングの進展を感じた。これらの人もまたビラを受け取らなかった。
 けれど何処か、彼ら彼女らも同じ境遇の、同じ立場の人々に出会うかもしれない。そして自らが同じ立場に陥るかもしれない。そうして初めて気付くだろう。私たちの活動が何だったのかということを。
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 しかしまた、私たちは思う。そのような発想をする必要がない社会が来ることを。


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