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明日、投票日・・なんだよね? [社会情勢]

 今回の選挙は本当に選挙が行われているという感じがしない。
 選挙前に安倍政権が予算委員会をいつまでも開かず、老後2000万円問題とか政治的には非常に関心の高い問題もろくに議論されなかった。いわゆる「モリカケ」はじめとする、アベ案件の数々も、議論する場がないまま、政治的な話題が低調なのだ。

 低調?

 いやそうではない。最近・・というか10年ばかり放っておいたTwitterのアカウントで、他の人のつぶやきを見るに、全然そんなことはなかろうという気はする。では、何がそう思わせるのか。

「視聴率取れない」参院選、TV低調 0分の情報番組も(2019年7月19日:朝日新聞)

 参議院選挙のテレビ報道が低調だ。選挙自体が盛り上がらず、高視聴率を見込めないためと関係者はみるが、そんな常識を覆す現象も起きている。

 テレビ番組を調査・分析するエム・データ社(東京都港区)によると、地上波のNHK(総合、Eテレ)と在京民放5社の、公示日から15日までの12日間で選挙に関する放送時間は計23時間54分で、前回に比べ6時間43分減っている。とりわけ「ニュース/報道」番組の減少が顕著で、前回から約3割減、民放だけなら約4割減っている。(後略)


 いやそれは、視聴率がとれないんじゃなく、有料会員なら見られるこの記事の先に理由がきちんと、ぼやかしつつも書いてある。

 まともな報道をしたら政権の暗部に少しでも切り込むことになってしまう。そんなことがあると「激しい抗議」が一部の政党から来るわけで、野党なら別に無視してもいいし、報道の自由があると言っておけばいいわけだし、それが激しい抗議するところが権力持っちゃってるところで、実際面倒なことになるし、幹部はそんな連中とベッタリの関係にあるから、結構な確率で自分の出世にも響くし、じゃあ止めとこうかとなる・・・のが真相だろうに。

 今この瞬間にも、安倍の街頭演説で個人が批判をしたら、警察があっという間に取り囲んで強制的に排除するどこの独裁国家だよという現実があるように、マスコミが取り上げる格好のネタがたくさんある。
 にもかかわらず、だ。今の日本のマスコミは、政権ににらまれたら何も発信できなくなるほどの体たらく、ということなんだ。

 以前こんなことを書いた。

由らしむべし 知らしむべからず ~「政治を持ち込むな」というバカと政治から国民を遠ざけバカ化したい自民党との関係

 もう3年も前、つまりは前回の参院選前に書いた私のエントリ、このときも選挙が盛り上がっていないと書いている。これ、政治から人を遠ざけると結局のところ与党を利するだけ、と言う内容だが、このときから見てもマスコミの状況は惨々たるものだ。

 知らなければ批判も出来ず、抗議を恐れてどっちつかずの報道をすると、それしか見ていない怠惰な知性の人たち(*)は、どっちもどっち、と政治から身を引いてしまう。それが結局のところ、2009年に惨敗したときと大して票数が変わっていない自民党が、いつまでも政権に居座っている元凶なのだ。
 以前なら、中選挙区なら、こんなことにはなりはしなかったと思う。
(*)あえてこのような表現を使う

だからこそ良心的な人たちを大事に

 それでも頑張っているマスコミ人は結構いらっしゃる。今話題の映画「新聞記者」のモデル、東京新聞の望月記者、テレ朝からTBSに移った小川アナ、フリーになった宇賀アナも時折鋭い発言をしていた。テレ朝社員の玉川氏のように、政権批判がキャラとして定着した人もいる。

 こんな人たちを大事にしたい。仮に私たちが望む政権が出来て、彼らが厳しい批判を続けたとしても。

 参院選の投票日は明日。分からなかろうが投票はしよう!

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