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二つの選挙を終えて、70年前のドイツを思う [社会情勢]

7月の参院選、そして月末の都知事選を振り返り、以下私の感想。

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「ヒトラー~最期の12日間~」よりヨーゼフ・ゲッベルス

 このゲッベルスの発言、現在の安倍政権や大阪府知事などしていた橋下徹らと、笑っちゃうくらいそっくりですね。

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 ご存じアドルフ・ヒトラー。何かと自己責任論をぶつ新自由主義者にそっくりです。

 先日のお休みの日に、ふとAmazonVideoを見ると、「ヒトラー~最期の12日間~」が配信されていたので、見てみることにした。
 YoutubeなどでMADがたくさん作られていることでもおなじみの、12年前の作品だ。

 改めて鑑賞すると、この作品は議会制民主主義をナチスがいかにして悪用したのか、そしてこの制度がいかに脆弱かということを、節々に表現していることに気づく。
 議会制民主主義という制度が、当選した議員への全権委任ではない、ということ。その愚をナチスが犯したからこそ、第二次世界大戦で多くの犠牲を生んでしまったということも。

 10年前のドイツ映画で、このような警句的表現がそこかしこに見られるのは、現在かの国でも同じような政治状況が一部にあって、それを憂える勢力も広範に存在しているということなのだろう。

 そしてそれは、現在の日本でより先鋭に体現されていることを、日本国に生きる私たちは知っている。

 小池みたいなネオリベ極右が都知事という悪夢。
 ナチスの手口を学べと公言する現職の大臣がいたり、歴史修正主義とヘイトスピーチ勢力に担がれる大臣がいる政権が、国会の過半を握っている悪夢。
 そしてそれを許してしまっている野党勢力の混沌。

 悪夢が悪夢であることに気づくのは、それなりに時間がかかる。そして気づいてからではもう遅いのだ。

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 こんな社会が来ないよう、小さいながらも声を上げ続けようと思う。
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cheese999

なんか。。ですね。私は都民でないので、自民党というコップの中の嵐は、どうでもいいのですが。。

ですが、野党が事実上、対抗勢力でありえてなく、ほぼ一党独裁である現実に向き合うとき、自民党の中で起きていることに目を向けないわけにはいかないのかな、と。

都知事ですが。。私は笹船、政党の支援は受けていない。と選挙中に言いながら、当選したら、私は自民党を辞めていない、といって、総裁と握手している。なんか、都民をばかにしている? 敵(東京都連)を追い落とすための劇場として、都知事選を利用したような。。。

都知事に投票された方の意見を聞いてみたいです。
(あなーきー in Yokosuka)
by cheese999 (2016-08-05 07:15) 

Mosel

ジョージさん、いつもコメントありがとうございます。

 都知事選、私は陰謀論の類いは好きではないのですが、今回の選挙には疑問点が多いです。
 まず小池百合子。コメントでご指摘の通り、なんだかおかしい。自民党都連は過剰な対応で、家族も含めて処分の対象にするなんて時代錯誤的に過ぎます。けれど除名された自民党員は本当にいるんでしょうか。そもそも小池自体が自民党籍を残したままです。小池出馬を本気で止める気が、自民党にあったのだろうか。

 「野党共闘」側と比較すると異常さが際立ちます。当初タレントの石田純一が名乗りを上げたときのバッシングのすさまじさは、常軌を逸していました。石田は戦争法案に反対の名乗りを上げて、実際に集会で演説もしていた人です。それが各所からの圧力もあって出馬撤回を余儀なくされた。TV局上層部の圧力があったとの報道もあります。莫大な違約金を請求されていたとも。

 それから鳥越候補。確かに演説はつたないし、右翼週刊誌で醜聞も報道されました。この醜聞が実にお粗末で、内容から見て事実かどうか疑わしい。出馬直後に官邸が鳥越の下半身を調査し始めたとの報道もありました。週刊誌を鳥越側が刑事告発したことをSLAPP訴訟だなんて批判する向きもありますが、どうもそんなことではないように思います。また鳥越に対するネトウヨ世論の異常な沸騰ぶりも記憶に新しいことです。しかも選挙戦中盤で鳥越劣勢が伝えられると、ぱったりとその激しさが収まるんですよ。これまでの選挙と全く違いました。バックには自民党のネトサポがいることは疑いないでしょう。

 そして宇都宮健次弁護士。これがですね、鳥越俊太郎が出馬表明してからが、ずいぶんと「ネット世論」で持ち上げられている。前回選挙で細川護煕を応援して「野党共闘」の立場から宇都宮を激しく批判していた立場の人にその傾向が強い。
前回「鼻をつまんで」宇都宮支援をしていた私から見ると、何なんだろうなあ、と思います。
 前回は宇都宮に投票したけれども、今回は小池に入れました、なんてコメントを、鳥越批判するリベラル系Blogに寄せる人がいます。本当かよと思います。政治思想が逆なんですよね。この二人。

 これらのことから、私は小池の都知事選出馬は、極右改憲勢力の安倍政権による、電通と結託したプロデュースなんじゃないかと考えています。

 自公政権が強力にバックアップしてきた舛添都政の失態を逆に利用して、うまいこと自公の関与を弱め、かつ都連の力を弱め支配したい政権側と、小池が本質的に持っている極右排外主義思想を利用したい勢力がタッグを組んだ、そんな選挙戦だったように思います。

 とにかく今回の都知事選ほど異常性を感じたことはありません。

 民進党代表戦に関連して、「野党共闘」もきな臭くなってきました。そもそも民進党は「野党共闘」の土台になり得ない、脆弱な政党と私は思っています。そうするとますます自民党一強体制が強まってくる。どうしたものでしょうか。
by Mosel (2016-08-07 08:54) 

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