値段10分の1以下~EPSON用互換インクの傾向と対策 [ガジェット]
廃インク吸収パッド交換と注意文
病院で使っているインクジェットプリンタ、EP-901Aがエラーを出した。廃インクパッドが限界になったとのことで、一切の印刷ができない。電源を入れるとピーピー警告音が鳴ってうるさい。3年くらい使ったっけ。半ば業務用途だから、結構な印刷枚数だったはず。
自分でできないかと思い調べるが、廃インクパッドを清掃するだけでなく、リセットソフト(主に海外製のフリーのもの)を手に入れて、USBケーブル接続し、ステータスをリセットする必要があるのだそうだ。そんなソフトをダウンロードしても、当院のSymantecが警告を出して使わせてくれない(無理すれば使えるが)。仕方がないのでEPSON送りにする。MyEPSONに加入すればポイントバックがあるとかで、加入するけれど、いちいち確認を要求されてブチ切れそうになりつつもなんとか登録する。
業者が梱包材とともに回収しにくるコースを選び、送料含めて締めて5,775円。修理依頼から正味4日で戻ってきた。
こんな注意書きが
領収書
インクジェットを職場で導入し数年後、amazonで、互換インクというものを買って使い始めた。今回その互換インクを入れたまま修理依頼したのだが、ご丁寧に注意書きが添付され、インクカートリッジは外されてきれいに梱包、返送されてきた。注意書きによると「互換カートリッジは品質に影響を与える」のだそうだ。メーカーにしてみれば、純正品でないインクは保証できないから、この注意文はまあ、気持ちとしてはわかる。
安いから互換品を使うのだ
けれどメーカー純正品は6色セットで安くても5千円弱もする。サブ業務に使っていることもあり、インクは結構頻繁に替えるのでこのコストが馬鹿にならない。これに対し、互換インクは6色セットで300円くらいのこともある。じゃあと思い試しに買ってみてもう1年以上。トラブルもあるが使い続けている。
amazonで互換インクを買う。最安値を目当てに買うから、いつも業者は別々だ。業者が違うからといって別のカートリッジがくるわけでもなく、同じ会社からであっても時期によって違うパッケージが来たりもする。個包装だったり、まとめてパックされていたり、様々だ。
こんな感じでパッケージされている まとめて包装されていたり個別だったり
純正品との違い~間違って差さないように注意
純正品と互換品の違いは、純正品はカートリッジの色によって個々の切りかきが付いており、間違った色を差せないように配慮している(芸が細かいですね。知ってました?)。互換品はそんなことはしていない。だからカートリッジセット時には気をつけなければならない。
カートリッジにはICチップがついている。プリンタ本体はこのICチップを認識して動作するので、それがないカートリッジは動かない。昔は純正品からチップをはがして互換品に使うものもあったようだが、今のEPSON用はほとんど全て互換チップがはじめからつけられている。
互換カートリッジを使っていると、印刷中に突然止まってしまうことがある。エラーの内容はだいたいが「インクカートリッジの認識エラー」。実はそんな時はインク切れなのだ。別にカートリッジが故障しているのではない。インクが空になったというエラーではなく、カートリッジ不良のエラーなので、初めて使ったときには故障内容がわかりにくい。
ICチップの機能が限定的なのだろう。インク残量データをプリンタ本体に伝えられないからこんなことが起こる。残量データがないので、実際にインクがなくなってからプリンタが突然警告するのだ。
さて、分解してみる。
中身こんな感じ
使用済みのカートリッジを分解してみると、中身はスポンジ以外は見事に空洞。この中に本来ならインクが入っているというわけだ。この辺も純正品と同じだ。
印字品質
文書はもちろん写真もよく印刷する。写真用紙(ホームセンターなどで売っている汎用品)で2L版くらいまで印刷するが、純正品との違いは正直わからない。そのくらい差がない。耐久性などはどうだろう。これについてはわからないが。
故障する?認識ないことはある?
職場のインクジェットをEPSONに統一して早3年。EP-901AからEP-704Aまで複数台使用している。全て互換カートリッジを使っているが、1台も故障はない。よく言われる、カートリッジの認識エラーは今のところ記憶にない。まあ、インクがこのくらい安いと、カートリッジでエラーが出ても「まあ、いいか」と思って別の新品互換インクに交換してしまう。だからエラーはあるのかもしれないけれど。値段10分の1以下だから、どれかは認識するだろう程度のノリで使っている。
カートリッジ上部の空気穴からインクがもれているカートリッジも少しだけあった。「しょうがないな」と思い、そのまま使う。エラーが出たらとっとと廃棄。すぐに別のカートリッジを使う。
こんな感じである。
安いから、細かいことは気にせず、多少のトラブルは笑ってすます。こんなノリで使うのがいい。
プリンタのビジネスモデルはよく理解しているが~昔の話
プリンタは昔非常に高価だった。確かEPSONが初めてインクジェットプリンタを発売したとき-それは1984年のことだったが-モノクロインクジェットプリンタに49万8千円の定価がついていた。91年、HPがMac用にモノクロインクジェットで300dpiのDeskwriterを10万円で売り出したときは、これは安いと思って大学で購入したものだ。その頃から比べると、プリンタの価格は驚くほど安い。自宅で私が文書印刷用に使っているHPの複合機は特価で4000円くらいだった。
本体を安く売って、インクなどのサプライ品で利益を出す。それはよくわかる。EPSONなどの純正インクを高いと思うだろうが、例えば合州国など海外のメーカーは、もっとインクが高い。しかもDELLなどはLexmarkのOEMプリンタを売っているのに、Lexmarkのプリンタインクを買っても認識しないのだ(DELLからインクを買わなければならなかった)。それから見れば、まだ日本のメーカーは良心的と言える。
けれどやっぱり、価格に10倍以上の違いがあると、コストカットの側面から、どうしても互換インクを買ってしまう。そして互換インクの品質は、実は結構高いのだ。
プリンタメーカーにとっては、悩ましい状況が続くような気がする。
販売店 ちょくちょく変わります
病院で使っているインクジェットプリンタ、EP-901Aがエラーを出した。廃インクパッドが限界になったとのことで、一切の印刷ができない。電源を入れるとピーピー警告音が鳴ってうるさい。3年くらい使ったっけ。半ば業務用途だから、結構な印刷枚数だったはず。
自分でできないかと思い調べるが、廃インクパッドを清掃するだけでなく、リセットソフト(主に海外製のフリーのもの)を手に入れて、USBケーブル接続し、ステータスをリセットする必要があるのだそうだ。そんなソフトをダウンロードしても、当院のSymantecが警告を出して使わせてくれない(無理すれば使えるが)。仕方がないのでEPSON送りにする。MyEPSONに加入すればポイントバックがあるとかで、加入するけれど、いちいち確認を要求されてブチ切れそうになりつつもなんとか登録する。
業者が梱包材とともに回収しにくるコースを選び、送料含めて締めて5,775円。修理依頼から正味4日で戻ってきた。
こんな注意書きが
領収書
インクジェットを職場で導入し数年後、amazonで、互換インクというものを買って使い始めた。今回その互換インクを入れたまま修理依頼したのだが、ご丁寧に注意書きが添付され、インクカートリッジは外されてきれいに梱包、返送されてきた。注意書きによると「互換カートリッジは品質に影響を与える」のだそうだ。メーカーにしてみれば、純正品でないインクは保証できないから、この注意文はまあ、気持ちとしてはわかる。
安いから互換品を使うのだ
けれどメーカー純正品は6色セットで安くても5千円弱もする。サブ業務に使っていることもあり、インクは結構頻繁に替えるのでこのコストが馬鹿にならない。これに対し、互換インクは6色セットで300円くらいのこともある。じゃあと思い試しに買ってみてもう1年以上。トラブルもあるが使い続けている。
amazonで互換インクを買う。最安値を目当てに買うから、いつも業者は別々だ。業者が違うからといって別のカートリッジがくるわけでもなく、同じ会社からであっても時期によって違うパッケージが来たりもする。個包装だったり、まとめてパックされていたり、様々だ。
こんな感じでパッケージされている まとめて包装されていたり個別だったり
純正品との違い~間違って差さないように注意
純正品と互換品の違いは、純正品はカートリッジの色によって個々の切りかきが付いており、間違った色を差せないように配慮している(芸が細かいですね。知ってました?)。互換品はそんなことはしていない。だからカートリッジセット時には気をつけなければならない。
カートリッジにはICチップがついている。プリンタ本体はこのICチップを認識して動作するので、それがないカートリッジは動かない。昔は純正品からチップをはがして互換品に使うものもあったようだが、今のEPSON用はほとんど全て互換チップがはじめからつけられている。
互換カートリッジを使っていると、印刷中に突然止まってしまうことがある。エラーの内容はだいたいが「インクカートリッジの認識エラー」。実はそんな時はインク切れなのだ。別にカートリッジが故障しているのではない。インクが空になったというエラーではなく、カートリッジ不良のエラーなので、初めて使ったときには故障内容がわかりにくい。
ICチップの機能が限定的なのだろう。インク残量データをプリンタ本体に伝えられないからこんなことが起こる。残量データがないので、実際にインクがなくなってからプリンタが突然警告するのだ。
さて、分解してみる。
中身こんな感じ
使用済みのカートリッジを分解してみると、中身はスポンジ以外は見事に空洞。この中に本来ならインクが入っているというわけだ。この辺も純正品と同じだ。
印字品質
文書はもちろん写真もよく印刷する。写真用紙(ホームセンターなどで売っている汎用品)で2L版くらいまで印刷するが、純正品との違いは正直わからない。そのくらい差がない。耐久性などはどうだろう。これについてはわからないが。
故障する?認識ないことはある?
職場のインクジェットをEPSONに統一して早3年。EP-901AからEP-704Aまで複数台使用している。全て互換カートリッジを使っているが、1台も故障はない。よく言われる、カートリッジの認識エラーは今のところ記憶にない。まあ、インクがこのくらい安いと、カートリッジでエラーが出ても「まあ、いいか」と思って別の新品互換インクに交換してしまう。だからエラーはあるのかもしれないけれど。値段10分の1以下だから、どれかは認識するだろう程度のノリで使っている。
カートリッジ上部の空気穴からインクがもれているカートリッジも少しだけあった。「しょうがないな」と思い、そのまま使う。エラーが出たらとっとと廃棄。すぐに別のカートリッジを使う。
こんな感じである。
安いから、細かいことは気にせず、多少のトラブルは笑ってすます。こんなノリで使うのがいい。
プリンタのビジネスモデルはよく理解しているが~昔の話
プリンタは昔非常に高価だった。確かEPSONが初めてインクジェットプリンタを発売したとき-それは1984年のことだったが-モノクロインクジェットプリンタに49万8千円の定価がついていた。91年、HPがMac用にモノクロインクジェットで300dpiのDeskwriterを10万円で売り出したときは、これは安いと思って大学で購入したものだ。その頃から比べると、プリンタの価格は驚くほど安い。自宅で私が文書印刷用に使っているHPの複合機は特価で4000円くらいだった。
本体を安く売って、インクなどのサプライ品で利益を出す。それはよくわかる。EPSONなどの純正インクを高いと思うだろうが、例えば合州国など海外のメーカーは、もっとインクが高い。しかもDELLなどはLexmarkのOEMプリンタを売っているのに、Lexmarkのプリンタインクを買っても認識しないのだ(DELLからインクを買わなければならなかった)。それから見れば、まだ日本のメーカーは良心的と言える。
けれどやっぱり、価格に10倍以上の違いがあると、コストカットの側面から、どうしても互換インクを買ってしまう。そして互換インクの品質は、実は結構高いのだ。
プリンタメーカーにとっては、悩ましい状況が続くような気がする。
販売店 ちょくちょく変わります
うちも、最近、純正インク買ってません。
エコリカばっかりです。
(^_0)ノ
by cheese999 (2012-11-18 20:08)
私も純正は買わなくなりました。仕事場では。
自宅ではプリンタがPro9500という特殊なのと、使用頻度が低いのもあって、純正品なのですが。
by Mosel (2012-11-19 06:55)
以前インク買いに行ったら 安いのなくてなんと1万近くも!!!!!
それなら買い換えたほうが・・(^_^;)
by ayu15 (2012-12-14 09:58)
そうなんですよ。
インクが高いから、じゃあいっそのこと買い換えちゃおうかって思うことも。でも1万近くってのはかなり高いですね。
ネットで買うとかなり安いですよ。品質は、まあ、私のところでは問題になったことはないですね。
by Mosel (2012-12-15 07:37)