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川田さん過労自殺裁判がまたも新聞記事に [川田過労自殺事件]

 10年前に過労自殺した川田直さんの裁判が、昨日20日、新たな局面を迎えた。会社への損害賠償と別に、労災認定を求めるよう労基署に申請していたのだが、それが却下されたのが昨年の8月。この度、国を相手に労災認定を認めるよう訴訟を開始した。そして同日記者会見を行ったのだが、朝日新聞の多摩版にやや大きく掲載された。記事には申し入れ内容と、同封したビラの内容が反映された記事となっていた。

 労基署の彼への判定は、「職場のOA化が進んだ」ことがストレスの要因との理由である。当然ストレス強度としては最低の「C」だった。ちょっと待て。彼の職場はシステム開発を主とする職場である。「職場のOA化」はユーザーとしての立場であることは自明。彼は「OA」を作る側だ。
 ちょっと考えてみてほしい。「車を運転する」のと「車を設計、製造する」のでは、あなたはどちらが大変であると思うか。まして彼は何の経験もない中、甘言にだまされ、いい加減な職場体制の中で自殺に追い込まれた。同じような職場にいた私は、その組織構造をしたたかに粉砕したけれど、新入社員にそれを求めるのは無謀であろう。閑話休題。
 さてこの事件、労基署がいかに愚かな判断を下しているか、可能な限り労働者の側に立たねばならぬ機関が、実際は会社側に立っていることの証左である。

 次回の(会社相手の)裁判は3月6日午後1時10分、東京地裁八王子支部で。支援者は30分くらい前に集まる。私はもちろんそれに出る-というか運営側として-ことになる。行政訴訟は霞ヶ関でとなろう。


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